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今後の食糧需要はどう変わる?食料価格は高い水準で上昇、肉類の消費率も上昇 (2009年01月29日)

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農林水産省(農林水産政策研究所)では、平成20年度から開始している世界の食料需給に関するプロジェクト研究の一環として世界食料需給モデルを開発し、2018年における世界の食料需給見通しに関する定量的な予測分析を行いました。そして今回は、その結果を同省のホームページで公開しました。

世界の食料需給は、中長期的には人口の増加、所得水準の向上等に伴うアジアなどを中心とした食料・飼料用需要の拡大に加え、バイオ燃料原料用需要の拡大も影響し、今後とも穀物などの在庫水準が低く需給がひっ迫した状態が継続する見通しであり、食料価格は2006年以前に比べ高い水準で、かつ、上昇傾向で推移する見通しだということです。

世界の食料需給見通し(予測結果)のポイントとして、第一に「穀物の消費量は、2018年までの12年間で5億トン増加し26億トンに達する。」と指摘されています。具体的には、小麦および米の消費量は、主に食用需要の伸びにより増加、とうもろこしの消費量は、主に飼料用とバイオ燃料原料用の需要の伸びにより増加すると予測されています。

第二のポイントとしては、「各品目とも消費の伸びに生産が追いつかず、期末在庫量(率)は低下。」、第三のポイントとしては「穀物価格は2006年に比べ名目で34~46%、実質で7~17%上昇。」が挙げられています。

第四のポイントでは「穀物貿易の偏在化の傾向は引き続き拡大。」とされており、具体的には、アジア、アフリカ、中東では消費の伸びに追いつかず、純輸入量が拡大し、欧州、南米、オセアニアが純輸出量を拡大させ、純輸入量の拡大に対応すること、そして北米の純輸出量は引き続き減少、中南米は純輸入地域から純輸出地域へ転換の3つが焦点となっています。

最後の第五のポイントとしては「肉類の消費量は、年間1人当たり消費量の伸びから増加。価格も名目で31~41%、実質で5~13%上昇する見通し。」と指摘されています。

同省の予測分析には、今後の燃料の中心を担っていくであろう“バイオ燃料”についての記述もあります。子どもたちに未来の食糧のことをもっと深く考えてもらうためにも、世界の食料需給やバイオ燃料のことを学校の授業の中で取り上げてみてはいかがでしょう?

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投稿者 kksblog : 2009年01月29日 19:33


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