●薬物乱用防止のための指導資料を作成―北海道教育委員会 (2009年01月29日)
北海道教育委員会は、「薬物乱用防止のための指導参考資料」を作成しました。これは、小・中・高等学校で行う薬物乱用防止教育の資料として使われるものです。
資料には薬物乱用の現状や大麻に関する基礎知識や、学校での指導案なども示されています。また、外部から講師を招く場合の講師の連絡先などもまとめられています。
ここでいう薬物とは、大麻・覚せい剤・シンナーを指しています。
また、学校で行われる薬物乱用防止のための指導は大きく分けて2つあり、一つは保健体育などの授業で行われるもの、もう一つは外部の講師を招いて行われる薬物乱用防止教室です。外部の講師としては警察関係者、麻薬取締官、医師、薬剤師などが想定されています。
最近、青少年が大麻や覚せい剤などで検挙される例が増えていますが、資料ではこうした薬物乱用の現状にも触れています。特に大麻は、全検挙者数の6割から7割が未成年者及び20歳代の若者で、若者の間に急速に広がっていることが分かります。背景としてはインターネットでの売買などで比較的入手が容易であることや、危険性の認識が不十分でファッション感覚で手を出してしまうことなどがあるようです。
北海道でも似たような状況にあり、北海道での高校生の大麻による検挙者数は平成19年から増加しており、平成20年は11月末時点で12名が検挙されています。
こうした状況から、子どもたちに薬物の危険性を認識させ乱用を防止するため、薬物乱用防止教育のより一層の充実が求められています。
北海道では小学校から薬物乱用防止教育を行うとしており、飲酒や喫煙などとともに健康を損なう原因となるものとして、薬物を取り上げることにしています。
大麻や覚せい剤などで大学生が検挙される事件が相次ぐなど、薬物乱用防止教育の必要性は高まってきています。早い段階から薬物の怖さを伝え、子どもたちを薬物の害から守りたいですね。
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投稿者 kksblog : 2009年01月29日 16:42