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指導例つき分析結果を公表―石川県 平成20年度全国学力・学習状況調査の分析結果について (2009年01月27日)

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石川県は、昨年4月に実施された平成20年度全国学力・学習状況調査の県の結果を分析・考察し、その内容を公表しました。調査結果については昨年9月にすでに公表済みでしたが、今回はその結果をさらに詳しく分析しています。

今回の分析では、正答率が低かった箇所を重点的に考察し、誤答例などから理解が足りない点について分析しています。また、改善が必要な箇所について具体的な指導例を示し、今後の指導に役立つようにしています。

例えば、小学校国語の問題では、グラフなどの情報を読み取って分かったことを書く問題で正答率が低いという結果になりました。

このため、指導の改善策として、教科書にも取り上げられているガイドブック作りを例に、パンフレットなどの情報を読み取りテーマに合わせて書き換える指導例が示されています。また、誤答の中に字数や内容などの条件に合わないものが多かったことから、普段の授業でも字数や内容に制限を設け、条件に合わせて書く能力を高めるよう提案しています。

このほか、小学校算数では資料を読み取って割合を求める考え方ができていなかったことから、工業生産額などの資料を用いた指導などが例示されています。また、中学校国語では書く力が身についていないことから、例文を推敲しながら文章の書き方を理解する指導などを提案しています。

また、学校質問紙調査の結果と学校ごとの平均正答率の違いも分析し、平均正答率が高い学校が行っている取組などを紹介しています。これによると、家庭学習の課題を与えることや地域のボランティアによる授業サポートを行うことなどが学力向上に効果があるようです。

全国学力・学習状況調査の結果分析は各都道府県で行われていますが、結果の分析のみで終わってしまうところも多いように思います。石川県のように、分析に加えて具体的な指導例を示すことは、授業を改善する上で重要なことなのではないでしょうか。

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投稿者 kksblog : 2009年01月27日 16:34


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