●食事、睡眠、運動の習慣が運動能力に左右する―平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査 (2009年01月26日)
文部科学省は、平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の調査結果を公表しました。
この調査は、今年度から実施されたもので、全国の小学5年生と中学2年生の体力や運動能力を調べるものです。子どもたちの体力が年々低下していることから、全国的な調査を行って今後の教育につなげていくことを目的としています。
今回の調査では、体力・運動能力に加え、運動習慣などについて調べる質問紙調査も行われました。それによると、
・毎日朝食を食べる
・毎日8時間以上睡眠をとる
・週3日以上運動やスポーツを実施している
など、規則正しい生活習慣と運動習慣を持つ子どもはそれ以外の子どもに比べ、運動能力が高いことが分かりました。
文部科学省はこれまで、国民全体の年代別の体力・運動能力の調査を行ってきましたが、小・中学生の体力・運動能力は年々低下傾向にあります。そこで、さらに詳しい調査を行うことで、今後の教育に役立てようと今回の調査を始めました。
今回の調査では、都道府県別の平均値なども公表されましたが、その結果子どもたちの運動能力には多少の地域差があるようです。これは、スポーツクラブなどスポーツをする場所や機会が多いか、体を動かして遊ぶ場所が確保されているかなどの環境の影響が大きいと思われます。
また、全国学力・学習状況調査で上位だった都道府県は体力・運動能力調査でも上位であることも分かりました。これは、食事や睡眠などの規則正しい生活習慣が身についている子どもが多いかどうかが影響しているようです。すでに全国学力・学習状況調査で食事や睡眠が学力に影響することが明らかになっていますが、今回の調査で体力や運動能力にも影響することが明らかになりました。
こうしてみると体力・運動能力には生活状況が大きく影響しているようです。スポーツクラブの数など環境を簡単に変えることはできませんが、規則正しい生活習慣を身につけ、運動に親しみを持つようにすることは各家庭の努力次第で改善できそうですね。
■関連記事
運動の実施頻度の高さが体力・運動能力の向上につながる
子どもの体力どのくらい?文科省の「全国体力調査」
子どもの体力調査 参加予定数発表 文部科学省
« 月4回程度点検している公園の遊具 国土交通省報告より | トップページへ 採用内定取消し防止の改正等についてリーフレットが配布されました »
最新記事一覧
- スポーツ指導者必携! 豊かな心を育み、強い絆をつくる新しい時代のコーチング本(2013年11月23日)
- 「エコプロダクツ 2013」が、東京ビッグサイトにて12月に開催されます(2013年11月22日)
- 関西四大学が入学生を対象に『薬物に関する意識調査』を実施(2013年11月21日)
- グッドデザイン賞受賞の「超変換!!もじバケる特選」、新たに6種類を発売
- メダリストの講演やシンポジウムも 「生涯スポーツ・体力つくり全国会議」(2013年11月20日)
- 秋の「SACLA(サクラ)見学ツアー」最先端研究施設でオイシイ発見をしよう
- キッズ用ブルーライト対策メガネ エレコムより新発売
- クロスリンクマーケティング、子ども向けタブレット端末「Rainbow Pad」、トイザらスで販売(2013年11月18日)
- 教育支援コーディネーター・フォーラム参加者を募集、模擬授業体験や講演も
- 元栄養教諭らが運営する学校給食サイト「おkayu」がオープン
- 大学における教育内容等の改革状況を調査~文部科学省
- 宇宙実験を知る 日本マイクログラビティ応用学会による公開講演・公開展示
- 反転授業の動画とパンフレットを公開 ゼッタリンクス(2013年11月15日)
- 自分らしさを伝え、記入・提出を効率的に~ エントリーシート「OpenES」学生登録開始
- 世界に飛躍できる人材を~進学・留学・キャリアの相談・体験イベントを開催(2013年11月14日)
投稿者 kksblog : 2009年01月26日 14:49