●平成21年度 国立大学・大学院の定員数 医学生が増えます。 (2009年01月18日)
文部科学省は、平成21年度の国立大学及び大学院についての入学者定員増減予定数を発表しました。
平成20年度の大学入学定員数は、95,956名であるのに対し、21年度は316名増の96,272名ということです。また大学院生では、修士303名増・専門職学位65名増・博士73名減となり、定員はトータルで57,456名です。
大学入学定員数では、医学部・歯学部分野が361名増、教育学部分野が120名増と大きく増加し、それに反して理学分野は90名減、工学分野で45名減となっています。
世相を反映した定員数の増減といえるのではないでしょうか。医師不足により救急医療や産婦人科、小児科に大きな支障が出ていることは周知のことです。また教員数についても団塊の世代の教員が定年を迎え減数したことや、教育基本法の改正により教育の一層の充実には教育の担い手を増やすことが必要なことなのでしょう。
理学部・工学部分野の減数については、医学部増員をすることにより理工学部の受験者が流れると考えるためでしょうか・・・?
しかしこの増減は、大学院生の増減の分布と同じにならないところが不思議です。大学院生については医学・歯学分野・が増員することは同じですが、薬学部が大学では増減0に対し大学院では40名増、教育学は76名減という数字がでています。
大学院の定員数増減の中で一番顕著なのは、人文・社会・理工・医学・農水・教育などの分野におさまらないその他の分野が196名増ということから、より専門分野が細分化しているといえます。
国際協力、地球環境学、エネルギー科学というような、分野わけがしにくい学問を究めることができるということなのでしょう。
明日の日本を担う頭脳をもった青年たちには、高い志をもって十分に学んでもらい、それを社会に還元していただきたいものだと思います。
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投稿者 kksblog : 2009年01月18日 21:23