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NPO法人が高校生インターンシップのコーディネーターに (2009年01月20日)

ueki_090120.jpgキャリア教育の一環として、中学・高校・大学等で職場体験、インターンシップの実施が広がっているようです。しかし学校と受け入れる企業側との調整が難しいことなどの課題もあるようです。

静岡県のNPO法人「SOHO・アット・しずおか」では、平成20年度の夏休み期間に、高校生を対象としたインターンシップ推進事業を実施し、その事業報告書を作成・公開しています。この事業では「本当に子ども達が参加したいと希望するインターンシップとは何か」を考え、企業名ではなく、職種から選んで参加する方法をとっています。

この事業には静岡県内の普通科の高校生78名が参加し、30職種40社が高校生達を受け入れました。職種にはウエイトレスやパティシエ、フラワーコーディネーターなど華やかに見える仕事から庭師、ぶどう園、システムエンジニア、銀行員などまで、多様なものでした。終了後に生徒と企業それぞれからアンケートを取り、今回の成果と今後の課題を探っています。

まず、生徒に対する評価について、生徒自身による自己評価と企業による評価を行いました。あいさつ、言葉遣い、服装など5項目について、ほとんどの項目で生徒の自己評価よりも企業の評価の方が高いものとなっていました。ただし服装については企業側の評価の方が低くなっており、社会と高校生との間に服装に対する認識の違いがあると考えられます。

高校生インターンシップに対しての企業の評価は、好意的なものが多くなりました。61%の企業が「企業側にメリットがある」と答え、84%が「高校生インターンシップ事業は高校生にとって必要」と答えました。ただ、実際に今後も受け入れるか、という質問になると「可能」ではなく「検討したい」が上回りました。その理由として、繁忙期や行事など受け入れの難しい時期があることの他、「参加に意欲・目的意識を持っている生徒なら受け入れたい」という回答がありました。

今後受け入れるかどうかの要件についても、「本人のやる気」を挙げる企業が多くなりました。また、受け入れる時期や人数などの調整を必要とする企業も多く、NPOのような学校以外の機関が、間に入ってコーディネートすることは有効のようです。

高校生インターンシップについては、生徒たちも「さまざまな発見があった」「この職に就くために勉強したい」といった成果を感じていました。これからインターンシップを実施したいと考えている学校にとって、この事業報告書は大変参考になるのではないでしょうか。

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投稿者 kksblog : 2009年01月20日 06:58


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