●平成20年度公立学校における校長等の登用状況など 調査結果公表 (2009年01月02日)
普段はあまり接することはないけれど、朝礼や学校行事では前に出てお話をするからみんな顔を知っている校長先生。学校の代表であり、校長先生によって学校の特色は決まると言って良いでしょう。
文部科学省では、平成20年度の公立学校における、校長などの登用状況及び管理職選考試験の実施状況を取りまとめ、その結果を公表しました。この調査は、各学校の教育活動において管理職である校長などについて、各都道府県・指定都市教育委員会における校長、副校長、教頭、主幹教諭、指導教諭の選考や人事などの参考となるよう行ったものです。
全国における校長の数は35,911人、前年度に比べ343人減少、教頭は36,709人とこちらは2,632人と大きく減少しています。この背景には平成20年度から副校長・主幹教諭・指導教諭を学校に置くことができるようになったことが一つの要因になっているのかもしれません。
校長登用者の平均年齢は53.7歳、最多年齢は54歳です。小中学校ではそれぞれ53.4歳、53.1歳と平均より若くなっているのに対し、高等学校・中等教育学校では55.3歳、特別支援学校では54.9歳とやや高くなっています。書く県市においては、校長としてふさわしい資質と意欲を持った人材を活用するため、年功序列にとらわれない新たな評価方法や選考に積極的に取り組み、これまで以上に、優秀な教職員を登用することが求められています。
各職における女性の割合は、校長が12.9%、副校長が17.8%、教頭15.3%、主幹教諭32.0%、指導教諭48.1%でした。第2次男女共同参画基本計画における重点事項として「2020年までに、社会のあらゆる分野において指導的地位に女性が占める割合が少なくとも30%程度になるよう期待し、各分野における取組を促進する」ことが挙げられており、今後も女性教職員の校長などへの登用が推進されるものと見られます。
学校における最高責任者であり、学校運営の決定権を持つ校長であるからこそ、優秀な人材、特に人格的な面が重要視されてほしいものです。普段子ども達と接する時間は短いけれど、存在感がありみんなに好かれている、そんな校長のいる学校に子ども達を通わせたいですね。
■関連記事
副校長、主幹教諭、指導教諭を学校に配置できます 学校教育法等の一部が改正
全国の校長が考える、今までの学校に足りなかったこと
平成20年度公立学校における校長等の登用状況等について
« 学士課程教育の課題とは?教員の確保や事務部門強化、財政支援の充実等… | トップページへ 今後の学校における体系的なキャリア教育の在り方を考える »
最新記事一覧
- スポーツ指導者必携! 豊かな心を育み、強い絆をつくる新しい時代のコーチング本(2013年11月23日)
- 「エコプロダクツ 2013」が、東京ビッグサイトにて12月に開催されます(2013年11月22日)
- 関西四大学が入学生を対象に『薬物に関する意識調査』を実施(2013年11月21日)
- グッドデザイン賞受賞の「超変換!!もじバケる特選」、新たに6種類を発売
- メダリストの講演やシンポジウムも 「生涯スポーツ・体力つくり全国会議」(2013年11月20日)
- 秋の「SACLA(サクラ)見学ツアー」最先端研究施設でオイシイ発見をしよう
- キッズ用ブルーライト対策メガネ エレコムより新発売
- クロスリンクマーケティング、子ども向けタブレット端末「Rainbow Pad」、トイザらスで販売(2013年11月18日)
- 教育支援コーディネーター・フォーラム参加者を募集、模擬授業体験や講演も
- 元栄養教諭らが運営する学校給食サイト「おkayu」がオープン
- 大学における教育内容等の改革状況を調査~文部科学省
- 宇宙実験を知る 日本マイクログラビティ応用学会による公開講演・公開展示
- 反転授業の動画とパンフレットを公開 ゼッタリンクス(2013年11月15日)
- 自分らしさを伝え、記入・提出を効率的に~ エントリーシート「OpenES」学生登録開始
- 世界に飛躍できる人材を~進学・留学・キャリアの相談・体験イベントを開催(2013年11月14日)
投稿者 kksblog : 2009年01月02日 07:10