●平成20年度全国学力学習状況調査報告書について (2008年12月26日)
文部科学省と国立教育政策研究所は、平成20年度の全国学力・学習状況調査の結果について報告書をとりまとめ、公表しました。
報告書は、今年8月にも出されましたが、今回は公表資料の中に調査問題や、解答用紙等も添付されています。また、正確を期すため、実施日の取り扱いについて後日実施分を当日実施と改めたため、調査結果の数値が一部変更になっているとのことです。
とはいえ、8月に出された結果と今回の結果が大幅に変わるわけではありません。
今年の調査では、各教科とも、知識・技能の定着に一部課題が見られるほか、知識・技能を活用する力に大きな課題があるとされました。
同様のことは、昨年の調査でも指摘されており、学校教育において、知識の活用力を身につけさせることが重視されつつあります。
また、今年の調査の特徴としては、昨年度と比べ、正確な理解が必要な問題が増え、全体的に難易度が上がりました。
例えば、小学校算数の平行四辺形の面積を求める問題では、昨年度は、底辺と高さの数字が与えられたのに対し、今年度は面積を求めるのに必要のない斜辺の長さも与えられたため、正解率が10ポイント以上下がりました。
こうした影響から、今年度は、昨年度に比べて平均点が低い結果になりました。
全国学力・学習状況調査には賛否両論あります。しかし、実施した以上は、この結果をよく分析し、今後の教育に反映させていくことが大事なのではないでしょうか。
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昨年同様知識の活用力に課題―平成20年度全国学力・学習状況調査の結果より
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平成20年度の全国学力学習状況調査の調査問題などを公表
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投稿者 kksblog : 2008年12月26日 16:52