●「無職・求職中」は2年たってもほぼ半数が変化なし、転職経験は女性で約半数 (2008年12月25日)
明治安田生活福祉研究所は、「第2回若年層の就労に関する意識調査」を発表しました。
2006年3月に「第1回若年層の就労に関する意識調査」を実施し、今般、その後の就労環境の変化を踏まえ、2年後にあたる2008年3月に第2回目の調査を実施したそうです。就労観や将来の生活設計に関する考え方を幅広く質問し、若年層の意識の変化が明らかになりました。
06年時点で正規就労であった人は、男性の96.0%、女性の84.7%が08年も正規就労でした。女性の15%ほどが非正規就労、無職に変化しましたが、そのなかには出産を契機に離職、パート・アルバイトなどに転職した人が含まれるようだ、とのことです。
06年時点の非正規就労のうち派遣・契約社員を見ると、正規就労に転じた割合は男性は3割弱、女性は4割弱で女性の正規就労化の割合のほうが10ポイントほど高い結果となりました。パート・アルバイトから正規就労に転じた割合は、男性は25.9%、女性は15.3%でした。ただし、男性でも過半数の55.6%がパート・アルバイトにとどまっています。
06年に無職・求職中であった人は、男性の28.4%が正規就労化しましたが、女性は18.9%にとどまっています。そして、男女ともにほぼ半数が無職・求職中のままでした。
06年と08年のいずれも正規就労であった人に転職経験の有無を尋ねてみると、男性の39.1%、女性の48.7%が転職を経験していました。また、転職が3回以上という人は男女とも1割強存在しています。
転職や独立を考えている人にその理由を尋ねたところ、「正規→正規」の男女と「非正規・無職→正規」の女性は「収入や労働条件がよくなる」が最多で4割前後でした。一方、「非正規・無職→正規」の男性は「好きな仕事がしたい」がトップで45.9%となりました。
このほかにも、仕事の能力に関する自信や社交性やリーダーシップ、チームプレイ、結婚、フリーターのよいところ、フリーターのよくないところなど、いろいろな調査結果が詳しい解説とともに掲載されています。
正規就労者と非正規就労者との格差に関しては連日ニュースや新聞でも目にしていますが、調査結果を見るといろいろな面で両者の意識に差があることが容易に理解できます。この結果を見る限り、自分に対する自信や他人とのかかわり合い(チームプレイや社交性)を小さい頃から学校で身につけていくことが、安定した正規就労者を生む原動力になるのかもしれません。
■関連記事
職種・雇用形態にこだわらず自分のスキルをアピール「経験能力評価基準」
父親は、子どものことを何も知らない「低年齢少年の生活と意識に関する調査」
平成19年版 労働経済の分析 ワークライフバランスと雇用システム
« 画面小さく操作は単純、それだけに面白いパズルゲーム「PUSHORI」 | トップページへ 平成20年度大学卒業見込者の就職内定率69.9%―文部科学省の調査より »
最新記事一覧
- スポーツ指導者必携! 豊かな心を育み、強い絆をつくる新しい時代のコーチング本(2013年11月23日)
- 「エコプロダクツ 2013」が、東京ビッグサイトにて12月に開催されます(2013年11月22日)
- 関西四大学が入学生を対象に『薬物に関する意識調査』を実施(2013年11月21日)
- グッドデザイン賞受賞の「超変換!!もじバケる特選」、新たに6種類を発売
- メダリストの講演やシンポジウムも 「生涯スポーツ・体力つくり全国会議」(2013年11月20日)
- 秋の「SACLA(サクラ)見学ツアー」最先端研究施設でオイシイ発見をしよう
- キッズ用ブルーライト対策メガネ エレコムより新発売
- クロスリンクマーケティング、子ども向けタブレット端末「Rainbow Pad」、トイザらスで販売(2013年11月18日)
- 教育支援コーディネーター・フォーラム参加者を募集、模擬授業体験や講演も
- 元栄養教諭らが運営する学校給食サイト「おkayu」がオープン
- 大学における教育内容等の改革状況を調査~文部科学省
- 宇宙実験を知る 日本マイクログラビティ応用学会による公開講演・公開展示
- 反転授業の動画とパンフレットを公開 ゼッタリンクス(2013年11月15日)
- 自分らしさを伝え、記入・提出を効率的に~ エントリーシート「OpenES」学生登録開始
- 世界に飛躍できる人材を~進学・留学・キャリアの相談・体験イベントを開催(2013年11月14日)
投稿者 kksblog : 2008年12月25日 17:10