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日本の伝統・文化理解教育の指導資料を作成―東京都 (2008年12月22日)

東京都教育委員会は、「日本の伝統・文化理解教育」に関する指導資料を作成しました。

東京都では、平成17年度より「日本の伝統・文化理解教育推進事業」を実施しています。これまで、各学校での指導の参考になるようなカリキュラムや副教材の開発を行ったほか、都内各地に推進モデル地域を指定し、日本の伝統・文化理解教育を推進してきました。

今回作成された指導資料は、都内公立学校の全教員に配布される予定で、日本の伝統・文化理解教育をさらに広めることを目指しています。

ここでいう「日本の伝統・文化」とは、華道や茶道などのいわゆる「伝統文化」だけでなく、日常生活の中で様々な形で伝わってきたもの、現代において価値があるもの、未来へと受け継いでいきたいもの、などを指し、幅広い意味での「伝統・文化」を指しています。これらの「日本の伝統・文化」の教育に力を入れる目的を、都は、「国際社会の中で日本人としての自覚を持ち、多様な文化を尊重できる態度や資質を育むことがねらいである」としています。

今回まとめられた指導資料では、こうした伝統・文化を学ぶ意義などについてまとめられています。また、普段の授業で「伝統・文化教育」の指導ができる例を紹介し、様々な形で子どもたちが日本の「伝統・文化」に触れられるよう求めています。

例えば、国語では古文、短歌や俳句の学習が伝統・文化の学習につながります。算数ではそろばん、理科では里山など自然環境の保全、体育では伝承遊びの学習、家庭科ではごはんとみそ汁の作り方の学習など、普段の授業の中で伝統・文化の学習を取り入れていくことが提案されています。

これらの「伝統・文化」の中には、これまで家庭や地域で代々伝えられてきたものも多くあります。しかし、最近は普段の生活で伝統・文化を学ぶ機会が減っていることから、都では学校の授業の中にこれらの内容を取り入れたいとしています。

「伝統・文化」と聞くと、華道や茶道を思い浮かべてしまいがちですが、普段の生活に根付いているものも多くあります。普段の授業を少し工夫するだけで、子どもたちの伝統・文化に関する関心が深まりそうですね。

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投稿者 kksblog : 2008年12月22日 17:26


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