●教育改革の重点行動プランを策定―大阪市教育委員会 (2008年12月15日)
大阪市教育委員会は、「大阪市教育改革プログラム 重点行動プラン2008-2011」を策定しました。これは、平成20年度から23年度までに重点的に取り組む教育施策をまとめたものです。
大阪市では、平成14年2月に「大阪市教育改革プログラム」を策定し、教育改革に取り組んできました。今回策定された重点行動プランはこのプログラムに基づいて策定されたものです。
この行動プランは、大阪市の課題である学力向上策を中心にまとめられています。また、学校・家庭・地域がそれぞれの役割を果たし、社会全体で子どもを育てていくことを目標としています。
大阪市では子どもたちの学力や学習意欲の低下が大きな問題となっています。平成19年から実施された全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)では、大阪市は平均正答率が全国平均を下回り、学力に課題があることが分かりました。また、学習意欲や生活習慣にも課題があることが分かりました。
こうした状況から、今回の行動プランでは、子どもたちに身につけさせるべき力として、「確かな学力」「強い心とすこやかな体」などを挙げています。また、学習意欲の向上や生活習慣の改善は学校だけでなく家庭や地域との連携も必要であることから、それぞれの施策を「学ぶ」「育つ」「育む」の3つの視点から、学校・家庭・地域が一体となって取り組むとしています。
特に重要な課題である「学力の向上」については、習熟度別少人数授業を拡充し、対象学年を広げるほか、放課後を利用した自主学習の支援、学習教材のネット配信などを行う予定です。また、教科別では、読書活動の推進(国語)、理科支援員等の配置などが盛り込まれています。
大阪市の教育改革の内容には全国学力テストの結果が大きく影響しているようです。全国学力テストについては賛否両論ありますが、テストの結果をもとにより良い教育を目指すのであれば、テスト実施の意義も大きくなるのではないでしょうか。
■関連記事
「学力向上」目的に家庭向けのリーフレット作成【島根県教委】
学力向上に大切なのは、朝ごはんと前向きな気持ち 東京都教育委員会の調査
家庭でもできる基礎学力定着プログラム公開
« 学校教育相談事業 職員数が平均以上の施設の方が達成感を得られている | トップページへ 家庭でのPC利用者数は16年で約46%増加、でも情報処理能力は低いまま? »
最新記事一覧
- スポーツ指導者必携! 豊かな心を育み、強い絆をつくる新しい時代のコーチング本(2013年11月23日)
- 「エコプロダクツ 2013」が、東京ビッグサイトにて12月に開催されます(2013年11月22日)
- 関西四大学が入学生を対象に『薬物に関する意識調査』を実施(2013年11月21日)
- グッドデザイン賞受賞の「超変換!!もじバケる特選」、新たに6種類を発売
- メダリストの講演やシンポジウムも 「生涯スポーツ・体力つくり全国会議」(2013年11月20日)
- 秋の「SACLA(サクラ)見学ツアー」最先端研究施設でオイシイ発見をしよう
- キッズ用ブルーライト対策メガネ エレコムより新発売
- クロスリンクマーケティング、子ども向けタブレット端末「Rainbow Pad」、トイザらスで販売(2013年11月18日)
- 教育支援コーディネーター・フォーラム参加者を募集、模擬授業体験や講演も
- 元栄養教諭らが運営する学校給食サイト「おkayu」がオープン
- 大学における教育内容等の改革状況を調査~文部科学省
- 宇宙実験を知る 日本マイクログラビティ応用学会による公開講演・公開展示
- 反転授業の動画とパンフレットを公開 ゼッタリンクス(2013年11月15日)
- 自分らしさを伝え、記入・提出を効率的に~ エントリーシート「OpenES」学生登録開始
- 世界に飛躍できる人材を~進学・留学・キャリアの相談・体験イベントを開催(2013年11月14日)
投稿者 kksblog : 2008年12月15日 14:22