●平成20年度「学校エコ改修と環境教育事業」採択校決定―環境省 (2008年12月05日)
環境省は、「学校エコ改修と環境教育事業」の平成20年度の採択校を決定したと発表しました。
この事業は、学校施設のエコ改修と学校や地域における環境教育を一体的に行う学校をモデル校として指定することで、地域社会の核である学校から地球温暖化対策を進めようというものです。平成17年度から実施され、16の小・中・高等学校がモデル校に指定されています。
今年度は、愛知県豊田市土橋小学校と大阪府堺市堺高等学校を新たに採択校に指定し、エコ改修の費用の補助などを行う予定です。
多くの児童・生徒が集まる学校は、多くの電気エネルギーを使う場所でもあります。そのため、学校で排出する二酸化炭素を抑えるには、冷暖房負荷を減らす断熱改修や、太陽光発電等の自然エネルギーの導入、屋上緑化など、学校を改修して二酸化炭素の排出を抑える「学校エコ改修」が必要になります。
この事業は、採択校のエコ改修の費用を環境省が補助し、エコスクールのモデル校とするほか、改修の取り組みを通じて学校や地域に対して環境問題やエコライフについて知ってもらうことを目的としています。
採択された学校は「学校エコ改修研究会」を設置し、エコ改修の内容を検討し、改修の計画・設計、工事を行います。同時に「環境教育研究会」も設置し、改修工事を通して、学校の熱環境や施設の使い方を学ぶ環境教育の内容を検討します。これらの研究会には、学校関係者だけでなく地域住民も参加することが求められており、学校を拠点に地域で環境問題に取り組むことが求められています。
実際、モデル校に指定された学校では、学校施設の改修だけでなく、改修の際に出た廃棄物のリサイクルなどを通じて環境教育を行っています。また、学校エコ改修に限らず、ごみの分別や給食の残量調査など様々な形で環境教育を実践しています。
単に環境にやさしい施設をつくるだけでなく、なぜそれが必要で、これから自分たちがどう環境問題に向き合っていくべきかを学ぶのはとても重要なことです。こうした取り組みがますます広がると良いですね。
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投稿者 kksblog : 2008年12月05日 15:24