●今も昔も、夫婦の会話は「子供のこと」が1位、けんかの原因も「子供のこと」 (2008年12月04日)
博報堂 生活総合研究所は、「夫婦関係20年変化」に関する調査結果を発表しました。
同研究所は、日本の家族の現状とその行く末を見極めることを目的に、1988年より10年ごとに、家族に関するアンケートを同一質問で実施し、日本の家族について研究を重ねてきました。
夫婦の会話で話題になるのは、今も昔も「子供のこと」が1位。これは、20年間で8.1ポイント増加しています。また、20年で大きく増加したのは、「妻の仕事や職場のこと」が10.7ポイント、「日々の家計のこと」が10.0ポイント。一方で、減少したのが、「将来の夢」で-11.7ポイント、「夫婦の老後のこと」が-9.2ポイントとなりました。
2008年では「夫婦げんかをする」(よくする+時々する)と答えた世帯は過半数に上り、20年で13.7ポイント増加しました。けんかの原因で、20年間で大きく増減があったのは、「お金のこと」と「子供のこと」。「お金のこと」は8.1ポイント増加し2位に躍り出ました。一方、1位の「子供のこと」は-9.8ポイントで減少傾向にあります。
夫の家事・育児への参加意識は、20年間で2倍近くまで増加しました。「夫も家事を分担するほうがよい」と答えた夫は、1988年38.0%→2008年73.2パーセントの35.2ポイント増です。「夫も育児を分担するほうがよい」は、1988年45.8パーセント→2008年83.5パーセントで37.7ポイント増と、それぞれ2倍近くまで上昇しました。
しかし、その一方で、妻は常に夫を上回る数字で伸びています。夫の日常の家事への参加は、ほぼすべての項目で大幅に増加しており、夫のがんばりはわかるものの、妻からすれば、家事も育児ももっとやって欲しいというのが本音のようです。
夫婦関係は20年で大きく変化したようですが、夫婦の会話で最も話題になるのは「子供のこと」、そして夫婦げんかの原因もやはり1位は「子供のこと」のようです。やはり、今も昔も変わらず、子は鎹(かすがい)というのは本当なのかもしれませんね。
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投稿者 kksblog : 2008年12月04日 18:39