●的確な情報のみを抽出する検索システム、「リポジトリ」のシンポジウム開催 (2008年12月03日)
東京学芸大学は、「教育系サブジェクトリポジトリの可能性を求めて~~ ネットワーク時代の教育情報発信を考える ~~ 」というテーマのもとで、シンポジウムを開催することを発表しました。
教育系サブジェクトリポジトリとは、複数の機関リポジトリで提供される研究成果などから、教育分野のメタデータのみを収集し、教育分野に特有の主題・キーワードから検索できる仕組みを提供するものです。検索結果から、各大学のリポジトリで公開された情報にリンクがあり、本文を閲覧することができます。
東京学芸大学では、次世代学術コンテンツ基盤共同構築事業委託事業「教育系サブジェクトリポジトリとしての展開」を受託して教育系サブジェクトリポジトリの構築を行い、平成20年度内の一般公開を目指して、試行実験を行っているそうです。
大学などが、その機関の研究成果などを電子的に蓄積し、インターネット公開するシステムを「機関リポジトリ」といいます。現在、機関リポジトリは80を超える大学で整備されています。
教育に関する主題は、「社会」「音楽」など、一般的な単語が多くあります。たとえば、「社会」という単語は、教科名でもありますが、一般的な名詞でもあります。社会科教育に関する情報が欲しいときに、これをキーワードにすると、検索結果に社会学に関するものが多く含まれ、本当に必要なものを探すことが困難になってしまいます。
教育系サブジェクトリポジトリでは、各機関リポジトリから教育に関する成果のみを抽出して収集しているため、教育分野に無関係な情報が含まれることがありません。また、教育情報に特有の項目である学校種別・教科・学年などを指定して検索することができます。
前述の例で言えば、教科に「社会」を指定してさらに精度の高い検索結果を得たり、あるいは学校種別に「小学校」などを指定して検索結果を絞りこむことも可能なのです。
今回のシンポジウムでは、国内ではまだ開発の少ないサブジェクト(主題別)リポジトリの可能性を探ることが目的だそうです。海外のサブジェクトリポジトリの紹介、Web情報発信に関する様々な事例紹介および教育に特化した情報発信についての講演から「教育系サブジェクトリポジトリ」の可能性を探り、社会に役立つリポジトリを目指していくとのことです。
シンポジウムは、平成20年12月18日(木) 13:30~16:30、東京学芸大学附属図書館 3階 AVホールでおこなわれます。参加は自由ですが、学外の方は事前にメールでの申し込みが必要になります。
インターネット技術を駆使した「教育系サブジェクトリポジトリ」、今後の発展が期待できそうです。情報を効率的に探せる先端技術に興味のある方は、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
■関連記事
国内初の学習検索
検索結果に有害コンテンツを表示しない『安心gooスティック』
知りたいことがすぐわかる!-ニフティ専門検索
« 若者向けエイズ・性感染症予防啓発リーフレット「MY WILL」 | トップページへ ドイツの取り組みから学ぶ「子どもの施策への参画促進フォーラム」~新宿区 »
最新記事一覧
- スポーツ指導者必携! 豊かな心を育み、強い絆をつくる新しい時代のコーチング本(2013年11月23日)
- 「エコプロダクツ 2013」が、東京ビッグサイトにて12月に開催されます(2013年11月22日)
- 関西四大学が入学生を対象に『薬物に関する意識調査』を実施(2013年11月21日)
- グッドデザイン賞受賞の「超変換!!もじバケる特選」、新たに6種類を発売
- メダリストの講演やシンポジウムも 「生涯スポーツ・体力つくり全国会議」(2013年11月20日)
- 秋の「SACLA(サクラ)見学ツアー」最先端研究施設でオイシイ発見をしよう
- キッズ用ブルーライト対策メガネ エレコムより新発売
- クロスリンクマーケティング、子ども向けタブレット端末「Rainbow Pad」、トイザらスで販売(2013年11月18日)
- 教育支援コーディネーター・フォーラム参加者を募集、模擬授業体験や講演も
- 元栄養教諭らが運営する学校給食サイト「おkayu」がオープン
- 大学における教育内容等の改革状況を調査~文部科学省
- 宇宙実験を知る 日本マイクログラビティ応用学会による公開講演・公開展示
- 反転授業の動画とパンフレットを公開 ゼッタリンクス(2013年11月15日)
- 自分らしさを伝え、記入・提出を効率的に~ エントリーシート「OpenES」学生登録開始
- 世界に飛躍できる人材を~進学・留学・キャリアの相談・体験イベントを開催(2013年11月14日)
投稿者 kksblog : 2008年12月03日 17:39