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漫画を通して日本ファンを増やそう―外務省 国際漫画賞と外交について (2008年12月01日)

外務省ホームページにある「わかる!国際情勢」のコーナー。毎週様々な国際情勢に関する解説がされているコーナーですが、今回は漫画を通した外交について取り上げています。

今、漫画をはじめ、アニメやゲームなど日本のポップカルチャーは世界中から注目されています。特に日本の漫画は海外でも高く評価されています。外務省は、ポップカルチャーの文化外交への活用を目指して始まった「国際漫画賞」などをきっかけに、漫画を通した国際交流を進めていきたいとしています。

外交を行う際、軍事力や経済力といったハードパワーだけでなく、その国の文化の魅力などのソフトパワーも重要になってきます。日本の漫画はまさにソフト・パワーの中心といえます。外務省は、日本の漫画は相手国の市民に日本のイメージを向上させ、日本の政策への理解や支持を得やすくする効果を持ち得るとしています。

実際、日本の漫画は、単に海外で翻訳されて読まれるだけでなく、日本の漫画をきっかけに日本語や日本文化の勉強を始める人や日本に留学する人が増えるなど、日本に関心を持つ人を増やすきっかけになっています。

こうした漫画をきっかけにした日本ファンをもっと増やそうと、「国際漫画賞」が創設されました。これは、海外で制作された優秀な漫画作品に賞が贈られるというものです。

2007年の第1回国際漫画賞には26の国と地域から146の作品が寄せられ、海外メディアの注目も集めました。また、今年行われた第2回国際漫画賞は、46の国と地域から168作品の応募があり、その規模は拡大しています。

国際漫画賞では、受賞者の特典として日本への10日間の滞在や、国際マンガサミットへの出席、漫画家との懇談などを催し、受賞者から「日本のマンガ文化に直接触れられる」として好評を得ました。この賞には、日本の漫画文化の普及を通じて日本そのものへの関心が高まることが期待されています。

学校などで「海外に日本文化を紹介する」というテーマで学習するとき、茶道や書道などの伝統文化は出てきても漫画が取り上げられることはこれまで少なかったのではないでしょうか。相手の国を正しく理解するのはもちろんのこと、漫画などのように自分の国がどのようなイメージで見られているかを知ることは、国際交流の上で重要なことかもしれませんね。

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投稿者 kksblog : 2008年12月01日 14:35


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