●小中学生のケータイ所有に関する調査~ケータイ禁止に7割賛成 (2008年12月14日)
モバイルリサーチを展開するネットエイジア株式会社は、小中学生のケータイ所有に関する保護者の意識とケータイ依存に関する調査を実施しました。
対象は大阪府の公立小中学校に通う子どもの保護者で、270名の回答を集計。大阪府は先日は橋下知事が打ち出した「小中学校は、学校への携帯電話の持ち込みを原則禁止」の方針が注目されています。
まずはケータイの所有については、小学校低学年が18.8%、小学校高学年が31.5%、中学生が63.3%の割合でケータイを所有、そのうち女子中学生の所有は73.2%に及ぶのをはじめ、男児より女児のほうがケータイを所有しています。
しかしケータイ所有の多い女子中学生の保護者の約半数は、自分の子どもはケータイ依存と感じています。ちなみに保護者自身がケータイ依存だと思う人は3割ほど。その人ほど自分の子どももケータイ依存と感じるようです。
子どもがケータイを持つのにふさわしいと思う時期についての保護者の意見としては、高校1年生が43.3%で最も多く、次いで中学1年生の20.0%、大学生以上の11.9%という回答。ケータイを所有する子どもの保護者は「中学1年生」「高校1年生」と考える人が多く、非所有の子どもの保護者は「高校1年生」「大学1年生」が多く、両者に開きが見えました。
ただ実際にケータイを所有することについては、「あれば便利だがなるべく持たせたくない」と考える保護者が多く、ケータイを、「一定のルールを子供と決めれば賛成」と考えているのは、ケータイを所有している子供を持つ保護者が大半でした。
このような考えから、大阪府の学校へのケータイ持ち込み禁止については、全体では72.2%の保護者が賛成、「学校内では必要性がないから」「授業・勉強の妨げになる」などの意見が多くみられました。
ケータイを持たせるメリットで最も多いのが「いつでも連絡できること」。しかし、「出会い系などの有害サイトへの関与」は不安・心配になる点です。そのため子ども用ケータイには、「緊急時用の機能」「学習ツール」のほかに「利用制限の設定、利用状況が常に把握できる機能」なども求められます。
子どものケータイ所有に関しては、賛否両論。メリットもデメリットも多く、保護者による価値観の違いもあることから、一律に禁止することがよいのかどうか、波紋は拡がります。
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投稿者 kksblog : 2008年12月14日 02:34