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今回は去年より難しかった? 平成20年度全国学習学力状況調査の結果公表 (2008年12月22日)

平成20年度の全国学習学力状況調査の調査結果が公表されました。国立教育政策研究所のサイトに報告書・集計結果として掲載されています。

今回で2回目となった学習学力状況調査、初回である昨年度は採点や結果が出るまでに時間がかかったことなどが課題として挙げられました。本年度は結果が出るまでのスピードは上がりましたが、結果の公表するか否かなど、全国でさまざまな波紋を呼んでいます。

全体的に19年度と比べ、20年度の方が各教科の正答率が低くなりました。しかし問題の内容がやや難しくなっており、過去の調査と同一の問題の正答状況を踏まえると、学力が低下したわけではないようです。しかし昨年度同様、いずれの教科・学年においても知識・技能を活用する力に課題が見られました。結果を地域、都道府県、学校で比較したところ、学校単位での比較でややばらつきが見られたものの、平均から大きく離れたものはありませんでした。

生活・学習の習慣に関する質問では、算数・数学を「好き」と答えた児童・生徒の割合が増加傾向にありました。また「あきらめずに解き方を考える」「テストで間違えたところを勉強する」「授業で自分の考えを発表する機会がある」など、勉強や授業に対して意欲的な児童生徒の方が、正答率が高い傾向が見られました。

生活習慣では、朝食を毎日食べる子どもの割合が増えました。平成13年、15年と比較すると大きく増え、昨年度からもやや増えています。しかし「全くしていない」は昨年度と変わっておらず、「どちらかといえばしている」「あまりしていない」が減っています。食べることもある子が、毎日食べるようになったものの、全く食べない子はあまり減っていないようです。

家庭でのコミュニケーションや、自尊意識、規律意識といった、学習とは直接関わらない点も、正答率に関係しているようです。これは児童生徒・学校いずれに行った調査でも同様の結果でした。現代は人とのふれあいや、モラルが薄れてきていると言われます。社会的スキルと学力、実はこれらは密接に関連しているのかもしれませんね。

■関連記事
昨年同様知識の活用力に課題—平成20年度全国学力・学習状況調査の結果より
平成20年度の全国学力学習状況調査の調査問題などを公表


『平成20年度全国学力・学習状況調査 報告書・集計結果について』を掲載しました。



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投稿者 kksblog : 2008年12月22日 10:03


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