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学校の安全確保検討会議 第1回報告書 (2008年12月29日)

文部科学省は、今年6月に発生した小学生が学校の天窓からの転落により亡くなった事故等を踏まえ、協力者会議を設け、学校における事故防止に関する検討を進めてきました。このほど第1回報告書を発表しました。

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とりまとめは3章に分かれていて、第1章には調査研究背景やこれまでの取り組み、調査研究に至る流れや方法を概説しています。

第2章には事項防止の基本的な考え方について、関連法を踏まえ事故ごとの特徴について整理してあります。たとえば階段やバルコニー、庇などからの転落防止には一見して危険と認識しやすいデザインをする、わかりやすい表示をするほか、摩耗により滑りやすくなった床面のメンテナンスの必要性など、具体的方法まで示してあります。

そして第3章には事故防止の具体的な留意点を、対象となる個所ごとに着目して記述してあります。理科の実験で、想像以上のアルコールが燃え上がり衣類に着火し火傷をした事故が発生しました。これを踏まえ理科室には衣類への着火等に備えた緊急用シャワーの設置、揮発性溶剤の実験に備えた強制換気設備の設置など、より具体的な提案を含めた内容です。

過去に起こった事故を教訓に、事故防止に向けた関係者それぞれが果たすべき役割、事故防止にかかる基本的な考え方、建物部位ごとの留意点など具体的にかつ細かに取りまとめしてあります。

学校施設の安念確保には、建物等の危険個所改修等によるハード面での保全と、学校ごとに応じた管理・指導というようなソフト面での取り組みとが大切だとしています。

改築や改修などの施設整備を行う際だけではなく、定期的な点検・評価を実施しながら予防措置を講じていくことは、設備の安全確保をするとともに関係者の事故防止意識の維持にも効果があります。

この報告書はホームページに公開するとともに各都道府県教育委員会あて送付されます。

子どもたちが一日の大半を過ごす学校生活です。安心して過ごせる環境が備わってこそ充実した教育の場と言えるのではないでしょうか?

■関連記事
●学校での転落事故を防ぐ―杉並区小学生転落事故を受けて (2008年07月03日)

●学校での転落事故防止に向けて―文部科学省 (2008年09月04日)

「学校施設における事故防止の留意点について(第一次報告)」の取りまとめ




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投稿者 kksblog : 2008年12月29日 05:17


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