●地元の食材を使ってその土地ならではのメニューを―地産地消給食等メニューコンテスト (2008年11月20日)
農林水産省は、「地産地消給食等メニューコンテスト」の審査結果を発表しました。
このコンテストは、地産地消の取り組みを推進するため、学校給食や社員食堂等を対象に地場農林水産物の食材を利用したメニューを募集し、優れたものを表彰するものです。今年の9月から10月にかけて募集を行い、144件の応募がありました。
審査の結果、学校給食・社員食堂部門の文部科学大臣賞には、茨城県の大洗町学校栄養士会が選ばれました。また、農林水産省生産局長賞には、山形県の鶴岡市学校給食センターをはじめ、8つの学校および給食センターが選ばれました。
地産地消は、地域の農産物を購入・消費することで地域の産業を活性化し、農産物の輸送に伴う二酸化炭素排出量削減にも貢献する取り組みです。今回のコンテストでは、単に地元の食材を使っているということだけではなく、地域の生産者と連携して継続的な取り組みをしているかや、コストや価格の妥当性、地域の農林水産業の活性化に寄与しているかなども審査されました。
文部科学大臣賞に選ばれた茨城県の大洗町栄養士会のメニューは、地元のブランド米や名物のしらすぼしなどを入れた「いきいき元気ごはん」、地元漁協女性部が加工したイワシのすり身を使った「すり身団子鍋」を中心とした内容です。単に地元の食材を使っただけでなく、週3回の米飯給食を100%地元産に切り替えたことや、大漁旗をイメージした副菜で水産業が盛んな町の特徴を表したことなどが評価されました。
このほか、生産局長賞では、
・家庭であまり作られなくなった郷土料理を提供(埼玉県久喜市教育委員会)
・郷土の英傑、藤堂高虎公が食べたであろう料理を提供(三重県津市立辰水小学校)
など、個性豊かなメニューが選ばれました。
どのメニューも、地元の食材を使うだけでなく、その土地ならではの特徴が出るよう工夫されています。給食を通して自分の住む地域の産業や歴史に興味を持てると楽しいですね。
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投稿者 kksblog : 2008年11月20日 01:24