●「ネット上のいじめ」に対する学校向けのマニュアル集を作成―文部科学省 (2008年11月18日)
文部科学省は、携帯電話のメールやインターネットを利用した「ネット上のいじめ」に対応するため、学校・教員向けに「『ネット上のいじめ』に関する対応マニュアル・事例集」を作成しました。
このマニュアルは、「子どもを守り育てる体制づくりのための有識者会議」の提言をもとに作成されました。この会議は、ネット上のいじめが増えたことを受け、従来のいじめとは異なる新しい形のいじめ問題への対応策を検討するために設けられたものです。
今回作成されたマニュアル・事例集は、ネットいじめに対する基本的な考え方を示した「マニュアル編」とネット上のいじめをタイプ別や学校種別ごとに分けて対応策を示した「事例編」で構成され、状況に応じた具体的な対応ができるよう構成されています。
「マニュアル編」は、
1.「ネット上のいじめ」とは
2.「ネット上のいじめ」等の事例と対応
3.「ネット上のいじめ」等に対する対応の充実
の項目から成っています。ここでは、「ネット上のいじめ」の典型的な例を紹介し、被害者、加害者、全校児童生徒、保護者への対応の仕方が紹介されています。また、ネット上のいじめを防ぐための取り組みや、外部の相談窓口についても紹介されています。
「事例編」は、
1.掲示板・ブログ・プロフでの「ネット上のいじめ」
2.メールでの「ネット上のいじめ」
3.その他
の項目で構成されており、ネット上のいじめの種類ごとの事例が紹介されています。また、それぞれのタイプごとに、小学校、中学校、高等学校、と学校種別ごとの事例も挙げられており、全部で15の事例が紹介されています。
文部科学省では、このマニュアルをもとに、地域の実情に合ったマニュアルを加えるなどして、地域で「ネット上のいじめ」に取り組んでほしいとしています。
これまで、ネット上のいじめに対する取り組みは、マニュアルなどを作成している地域とそうでない地域があり、地域にによって差があったように思います。今回統一的なマニュアルができたことは、ネット上のいじめの解決に向けて一歩前進したと言えるのではないでしょうか。
■関連記事
ネットいじめをなくすには?学校での具体的な取り組みを明確化
「ネット上のいじめ」から子どもたちを守るために―文部科学省がリーフレットを作成
学校裏サイトやネットいじめの対策のためのコンサルティングサービス始動開始
« 「理科教育支援プログラム」実施校 公募開始 | トップページへ 英語力にはなぜ個人差があるの?脳の「文法中枢」の働きがカギに »
最新記事一覧
- スポーツ指導者必携! 豊かな心を育み、強い絆をつくる新しい時代のコーチング本(2013年11月23日)
- 「エコプロダクツ 2013」が、東京ビッグサイトにて12月に開催されます(2013年11月22日)
- 関西四大学が入学生を対象に『薬物に関する意識調査』を実施(2013年11月21日)
- グッドデザイン賞受賞の「超変換!!もじバケる特選」、新たに6種類を発売
- メダリストの講演やシンポジウムも 「生涯スポーツ・体力つくり全国会議」(2013年11月20日)
- 秋の「SACLA(サクラ)見学ツアー」最先端研究施設でオイシイ発見をしよう
- キッズ用ブルーライト対策メガネ エレコムより新発売
- クロスリンクマーケティング、子ども向けタブレット端末「Rainbow Pad」、トイザらスで販売(2013年11月18日)
- 教育支援コーディネーター・フォーラム参加者を募集、模擬授業体験や講演も
- 元栄養教諭らが運営する学校給食サイト「おkayu」がオープン
- 大学における教育内容等の改革状況を調査~文部科学省
- 宇宙実験を知る 日本マイクログラビティ応用学会による公開講演・公開展示
- 反転授業の動画とパンフレットを公開 ゼッタリンクス(2013年11月15日)
- 自分らしさを伝え、記入・提出を効率的に~ エントリーシート「OpenES」学生登録開始
- 世界に飛躍できる人材を~進学・留学・キャリアの相談・体験イベントを開催(2013年11月14日)
投稿者 kksblog : 2008年11月18日 16:47