●平成20年度学校経営診断の実施結果について―東京都教育委員会 (2008年11月12日)
東京都教育委員会は、平成20年度の学校経営診断を実施し、その結果を公表しました。
東京都の学校経営診断は、都立の学校をより魅力的なものにするため、各学校の教育活動を検証し、課題解決のための支援・指導を行うものです。今年は、重点支援指定の都立高校9校、その他の都立高校27校、計36校を対象に、「学習指導」「進路指導」「生活指導」などの各項目について診断を行いました。
その結果、各学校ごとに学習指導や進路指導など生徒のニーズに合わせて指導を行っていることが分かりました。
例えば、「学習指導」については、難関大学などへの進学希望者が多い学校では、受験に対応した指導を重点的に行っています。具体的には、受験に対応した教育課程の見直し、習熟度別授業、大学生によるサポートティーチャー等の導入などです。一方、基礎的・基本的な学力の定着が必要な学校の場合は、「わかる授業」の実施を目指し、少人数指導や習熟度別授業などが行われています。
「進路指導」においては、進学校では各大学のデータや模擬試験のデータの蓄積や分析を進路指導に活用しているのに対し、専門高校などでは、専門性を生かした資格取得を推進し、就職につなげる指導が行われています。多くの学校で、3年間通したキャリア教育が行われ、進路に対する意識を高める教育が行われています。
これらの「学習指導」や「進路指導」の取り組み成果について、都は、生徒のニーズに合っているかを確認した上で、ニーズに合った改善を行うことが重要であるとしています。
また、「生徒指導」や「特別活動」についても各学校ごとに継続した指導が行われているようです。都は、「生徒指導」については、指導方針の統一、保護者との連携、「特別活動」については地域との連携によって指導を充実させていく必要があるとしています。
今回の診断結果をもとに、各学校は次年度の「学校経営計画」を策定し改善に取り組むほか、都は「学校経営支援センター」を中心に各学校への改善支援を行う予定です。
この結果を見ると、各学校とも生徒のニーズに合わせて特色ある学校づくりに取り組んでいる様子が分かります。そうした取り組みを客観的に評価される機会があるからこそ、より良い学校へと進化していくのかもしれませんね。
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投稿者 kksblog : 2008年11月12日 15:51