●地域での支援ネットワーク構築必要 若者支援勉強会まとめ (2008年11月10日)
内閣府ホームページ上に、就学困難やニート問題、いじめや虐待などの若者に関する対策を検討してきた『子どもと若者総合支援勉強会』による、最終とりまとめが掲載されました。
平成19年末より、「地域における子ども、若者の問題の打開やサポートのためには、地域ネットワークの強化が重要」という視点に立ち、その方策等について検討してきたものです。
この報告書によると、支援ニーズの掘り起こし、「一人の人があらゆる悩みに答える」仕組み、訪問支援、ネットワークの構築、早期支援、支援の継続など仕組みが不足していると考えられるとしています。
まず地域の窓口を一元化し、支援を必要とする子どもや若者を把握が必要であるといいます。まず全ての情報を集め、それぞれに適切な支援、指導、教育、医療などのバックアップを進めるということです。
この窓口ではあらゆる情報を一元化し、いち早く支援の方向付けをするとともに、経過を把握し、常に利用者フォローの姿勢を保つという重厚な機関ということになります。
窓口から受けた情報により、個々の支援プログラムやフォロー体制を整えるためのネットワークつくりも重要であり、専門機関やNPO法人などとの連携が必要だとしています。当然に行政との連携も必要であり、専門性と実行力が要求されるものです。
これらのシステムを地方ごとに策定し、サポート体制を充実させたいということです。
ニート62万人、フリーター181万人、不登校児童生徒13万人、高校中退8万人、触法少年12万人、児童虐待4万人。これが現在の若者の現実です。愕然としてしまいます。
子どもや若者はこれからの次代の担い手となるのですから、ニート、引きこもりは個人的な理由・・・と捨て置けない状況です。
健康上の問題がなく、働けない・働かない若者をみていると、ちょっとしたボタンの掛け違いであり、自身がジレンマを抱えて生きているのではないかと思ってしまいます。
この掛け違いを直すきっかけが支援ということだとすれば、この勉強会の結果を請けて、十分に機能するシステムが構築されることを願います。
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投稿者 kksblog : 2008年11月10日 11:16