●出会い系サイト規制法改正 事業者に対する義務が増しています (2008年11月10日)
平成15年に出会い系サイト規制法が制定・施行され、出会い系サイトの利用による児童買春事件などの犯罪にあった児童の数はいったん減少しました。しかし減少しても被害児童数は千人を超え続け、さらに平成18年には再び被害児童数が増加しました。
このような事態を受けて、今年5月に「出会い系サイト事業者に対する規制の強化」「児童による出会い系サイトの利用を防止するための民間活動の促進」を内容とする、「改正出会い系サイト規制法」が成立し、今年12月から(一部の規定は9月から)施行されることになりました。警視庁のサイバー犯罪対策のページに、改正法について詳しく紹介されています。
これにより、出会い系サイトすなわち「インターネット異性紹介事業」について、その提供するサービスの内容が定義されました。さらにインターネット異性紹介事業に届出制が導入され、これから事業を始めるにあたっては、都道府県公安委員会に届出が必要となります。また、現在事業を行っていて、改正法施行後も引き続き事業を行う場合は、1月以内に同様に公安委員会への届出をしなければなりません。
「出会い系サイト」は児童の利用が禁じられています。今後はインターネット異性紹介事業者には、児童によるサービスの利用を防止するための義務が生じます。まずは利用者が児童でないことの確認、さらに広告や宣伝・利用者の確認時に、児童の利用が禁止されていることを明示・伝達する必要があります。
さらに事業者は書き込みへの監視を行い、児童に関与する書き込みがあれば、削除するなどしてその情報を閲覧できないような措置をとらなければなりません。その書き込みについても、性交渉や金品の供与についての記述がない、異性交際を誘う書き込みでも、児童にかかわるものは禁止されます。「つき合おう」というだけでも、それが児童を対象にしているものなら事業者は削除などの措置を執る必要があります。
出会い系サイトという「事業」に厳しい規制が敷かれることと、児童の書き込み自体が禁止されていることで、犯罪防止の効果が期待できます。しかしどんなに厳しい法も万全ではありません。なによりも確実で大切なことは、身近な大人達が「なぜいけないのか」「なぜ危ないのか」を子ども達にきちんと話して理解させることではないでしょうか。
■関連記事
出会い系サイト規制法違反が急増…児童生徒を守るには?一般から意見を募集
出会い系サイトを規制する法律をご存知ですか?
出会い系サイト規制法の改正(警察庁)
« ファイル1冊でチェック式勉強『チェック クリアーファイル』 | トップページへ 21世紀を豊かに生きるための「科学技術の智」~日本学術会議 »
最新記事一覧
- スポーツ指導者必携! 豊かな心を育み、強い絆をつくる新しい時代のコーチング本(2013年11月23日)
- 「エコプロダクツ 2013」が、東京ビッグサイトにて12月に開催されます(2013年11月22日)
- 関西四大学が入学生を対象に『薬物に関する意識調査』を実施(2013年11月21日)
- グッドデザイン賞受賞の「超変換!!もじバケる特選」、新たに6種類を発売
- メダリストの講演やシンポジウムも 「生涯スポーツ・体力つくり全国会議」(2013年11月20日)
- 秋の「SACLA(サクラ)見学ツアー」最先端研究施設でオイシイ発見をしよう
- キッズ用ブルーライト対策メガネ エレコムより新発売
- クロスリンクマーケティング、子ども向けタブレット端末「Rainbow Pad」、トイザらスで販売(2013年11月18日)
- 教育支援コーディネーター・フォーラム参加者を募集、模擬授業体験や講演も
- 元栄養教諭らが運営する学校給食サイト「おkayu」がオープン
- 大学における教育内容等の改革状況を調査~文部科学省
- 宇宙実験を知る 日本マイクログラビティ応用学会による公開講演・公開展示
- 反転授業の動画とパンフレットを公開 ゼッタリンクス(2013年11月15日)
- 自分らしさを伝え、記入・提出を効率的に~ エントリーシート「OpenES」学生登録開始
- 世界に飛躍できる人材を~進学・留学・キャリアの相談・体験イベントを開催(2013年11月14日)
投稿者 kksblog : 2008年11月10日 06:48