●運動の実施頻度の高さが体力・運動能力の向上につながる (2008年11月08日)
平成19年度体力・運動能力調査の概要および調査結果の概要が、文部科学省のホームページに公表されています。
本調査は、国民の体力・運動能力の現状を明らかにするとともに、体育・スポーツの指導と行政上の基礎資料を得ることを目的として、調査対象を小学生(6~11歳)、中学生~大学生(12~19歳)、成年(20~64歳)、高齢者(65~79歳)に分けて実施されています。テスト項目は、握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、持久走などで、調査結果の概要では、体力・運動能力の、加齢に伴う変化や長期的および10年間の年次推移の傾向をまとめています。また、調査結果の特徴を示すために、平成19年度と昭和60年度の体力・運動能力の比較を行なっています。
平成19年度の調査結果としては、男女とも6歳から加齢に伴い体力水準は向上し、20歳以降は加齢に伴い低下する傾向です。男子は17歳、女子は14歳ごろにピークに達しますが、握力については、男子は30代後半、女性は40代前半でピークに達しています。
ここ10年間の年次推移としては、青少年(6~19歳)については、立ち幅跳びは緩やかに低下していますが、その他は低下傾向ではなく、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、20メートルシャトルランは向上傾向です。合計点では、小学生では大きな変化はみられませんが、中学生以上の年代では緩やかな向上傾向です。
成年(20~64歳)においては、20~30歳代は長座体前屈や立ち幅とびが低下傾向で、40歳代以降では反復横とびや上体起こしが向上傾向であることからも、合計点では20~30歳代の女子が低下傾向で、40歳以降では男女とも向上傾向です。
高齢者(65~79歳)は、多くの項目が向上傾向であることから、合計点も向上傾向です。
昭和60年度との比較では、昭和60年度より実施頻度が低い運動項目は低下傾向で、実施頻度が高い運動項目は向上傾向です。ちなみに体格(身長・体重)については、男女とも向上がみられます。
運動・スポーツの実施頻度が、体力・運動能力に大きく関係するようです。学校、家庭、地域が連携し、積極的に運動やスポーツに取り組む環境づくりが求められますね。
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投稿者 kksblog : 2008年11月08日 00:50