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東京都の公立中学卒業者の9割 公立高校卒業者5割が進学 (2008年11月06日)

東京都の教育庁は、平成19年度に都内の公立学校を卒業した児童生徒について、その進路状況調査を行いました。この結果をまとめたものを教育委員会のホームページで公開しています。

小学校の卒業者は、約98%が都内の中学校へ進学しています。そのうち私立中学校への進学割合は平成14年以降高くなる傾向にあり、平成19年度は17.6%と、最も高い割合になっています。中学校卒業者については、高校への進学が97.3%と最も多くなっています。進学者の中で就職している者の割合について、昭和25年度からの統計によると、昭和20年代は10%前後、昭和30年代半ばまでは5%程度いましたが、昭和45年頃からは0〜1%にとどまっています。

しかし全日制高校への進学割合は昭和40年代半ばがピークで、50年代半ばからは90%前後にとどまっています。ここ数年は定時制高校への進学割合が増加し、また通信制高校については平成8年頃から、1%前後で推移しています。特別支援学校高等部への進学は少しずつですが増加しており、平成19年度は1.1%とこれまでで最も高い割合になっています。

高校では、平成14年度と比べて卒業者の数がおよそ5千人減っていますが、進学者はおよそ3千人増えています。このため卒業者のうち進学者の割合が高くなり、平成19年度の進学者は全体のおよそ半数を占めています。就職者はここ5年間でわずかずつですが増えており、対照的に一時的な仕事に就く者が減っています。

特別支援学校では、障害の種別にかかわらず、高等部までは大多数が進学しています。高等部卒業後は種別ごとに大きく異なり、視覚障害・聴覚障害では就業または進学、肢体不自由では8割が社会福祉施設入所、知的障害では施設入所、就業が多くなっています。

この調査から、東京都では子どもの9割が高校へ進学し、うち5割が大学・短期大学へ進学していることが分かります。自己負担の大きい高等教育をこのように多数の子どもが受けられることは、暮らしが豊かであるということでしょう。その反面、進学することへの目的意識が失われないような進路指導やキャリア教育が大切になってくるかもしれませんね。

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投稿者 kksblog : 2008年11月06日 06:25


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