●マンガ「もやしもん」とコラボ 国立科学博物館の特別展「菌類のふしぎ」 (2008年11月05日)
納豆、カビ、ヨーグルト、水虫、きのこ、パン、キムチ、みそ…これらに共通するもの、わかりますか?答は「菌」です。カビや水虫はもちろん菌のイヤな面ですが、案外身近な、多くの食品を菌が作り出してくれているのです。
東京・上野の国立科学博物館で、現在特別展「菌類のふしぎーきのことカビの仲間たち」が開催されています。「菌」というと体に害がありそうな、駆除しなきゃ、というイメージがありますが、実は食品や医薬品などで菌は大活躍しており、私たちの生活に欠かせないパートナーとも言えるのです。
この展示は雑誌「イブニング」で連載中の「もやしもん」という農業大学を舞台にしたマンガとコラボレートしています。「もやしもん」の主人公は、東京の農業大学に通う大学生と、その周りにいる菌たちです。主人公は一見フツーの冴えない青年ですが、そこいら中にいる菌を見たり、指でつまんだりできるという能力の持ち主。彼の視点では気持ち悪い青カビの菌も、とぼけたかわいいキャラクターになっちゃうのです。
この特別展を監修している、国立科学博物館・植物研究部のグループ長である細矢氏は、菌の展覧会を企画したものの、目に見える菌といえばきのこくらいで、ほとんどは目に見えないのだから展示しにくい…と悩んでいたところ、「もやしもん」が紹介されている新聞記事を読み、驚くと共に早速作者の石川雅之氏とコンタクトをとり、協力を要請しました。かくして主役格のオリゼー(こうじカビ)をはじめとする「もやしもん」に登場する菌キャラクターたちが展示に登場することとなったのです。
開催機関は2009年1月12日まで。毎週金曜日の18時頃には、国立科学博物館の研究者の方々が主な展示内容を解説するとともに、展示にまつわるウラ話などを紹介してくれる「ギャラリートーク」が開催されます。また、細矢氏のブログ「菌類市民権向上委員会」でも、この特別展にまつわるエピソードを読むことができます。
やはり実物はむしろグロテスクと言えそうですが、キャラクター達の可愛さで、低学年くらいの子ども達にもとっつきやすそうです。家族で出かける前に、マンガで予習をしておけば子ども達に尊敬されちゃうかもしれませんよ。
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投稿者 kksblog : 2008年11月05日 02:24