●手が温かくなると心も温かくなる?身体的な温かさが他人への思いやりへ (2008年10月31日)
Web版Science Magazine Japanのハイライト記事によると、「手が温かくなると心も温かくなる」ことが明らかになったそうです。
同記事によれば、Lawrence WilliamsおよびJohn Barghによる行動と思考の無意識の「プライミング(priming)」の研究から、身体的な温かさが他者への思いやりへと変換されることがあるということがわかりました。
近所の喫茶店で一杯のコーヒーを飲みながら初対面の人と会った経験はありますか?もしあるなら、自分でも気がつかないうちに、湯気が立ち上るカップを手に持っていることが良好な人間関係を開始する鍵となっていたかもしれないのです。
例えば、温かいカップを数分間手に持っていた人は、アイスコーヒーのカップを持っていた人よりも、他者の人格を親切、寛容だという判断をしました。また、研究参加者に治療用の温湿布をあてたところ、冷湿布をあてた人より、自分自身のための買い物ではなく友人へのプレゼントを買う方を選択することが多いという結果になりました。
別の研究者は、脳の島皮質が、身体的および精神的温かさ双方の情報処理に関与している可能性があると示唆しているそうです。
なお、同記事は、米国科学振興協会(AAAS)の広報部門が報道関係者向けに作成したニュースを日本語に翻訳したもので、原文のタイトルは「Warm Hands Lead to Warm Hearts」となっています。
ちょっと自分の心が冷たいかなとか、家族の絆が薄れてきたかなと感じたら、家族団欒の時間に温かい飲み物を飲んだり、食事に鍋料理やシチューなど温かい食べ物を中心にすると良いのかもしれません。人間関係が希薄になってしまった今だからこそ、心を温めるために色々な工夫をおこなっていきたいものですね。
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投稿者 kksblog : 2008年10月31日 17:04