●児童・生徒の学習のつまずきを防ぐ指導基準「東京ミニマム」作成―東京都教育委員会 (2008年10月30日)
東京都教育委員会は、「児童・生徒の学習のつまずきを防ぐ指導基準(東京ミニマム)」を作成しました。
東京都では、平成15年度より「児童・生徒の学力向上を図るための調査」を行ってきましたが、その結果、全体の学力の定着状況はおおむね良好であるものの、必要な基礎知識や考え方が十分身についていない児童・生徒がいることがわかりました。そこで、平成19年度から「基礎的・基本的な事項に関する調査」を実施し、児童・生徒のつまずきの実態や、その原因を探ってきました。
今回作成された指導基準はこれらの調査をもとにつくられており、国語と算数・数学について学習のつまづきを防ぐことを目的としています。
今回作成された指導基準は、以下のような構成になっています。
■国語
言葉を使いこなす力
・(話す)話題をとらえて話し合う力
・(書く)書く事柄を明らかにする力
・(書く)文章を組み立てる力
・(書く)文章を見直す力
・(読む)大体の意味をとらえる力
知識・理解・技能
・文のつくりが理解できる
・目的に応じて必要な語句を調べることができる
・発音、音量、速さなどに留意して話すことができる
・相手や場に応じた言葉遣いで話すことができる
・段落や接続の関係が分かる
・必要な漢字を調べることができる
■算数・数学
基本的な考え方
・(数と計算)数のいろいろな見方、計算の見積り
・(量と測定)量の大きさについての見当づけ
・(図形)いろいろな観点からの図形の見方
・(数量関係)変化の様子への着目、割合の見方
知識・理解・技能
・繰り下がりのある引き算
・かけ算
・長さ、かさ、重さなどを測定できる
・単位を適切に用いることができる
・定規やコンパスを使って図形の作図ができる
・式の意味を読みとることができる
・比例が理解できる
今回の指導基準作成により、教師が児童・生徒がつまずきやすい箇所を把握し、つまずきの予防につながることが期待されています。また、指導法の改善や、授業づくりにも生かしていきたいとしています。
東京都教育委員会では、今後、この指導基準に関する説明会を実施し、内容を各学校に周知する予定です。
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投稿者 kksblog : 2008年10月30日 17:00