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公表する範囲を広げ透明化をはかる―東京都公立学校教員採用選考 (2008年10月29日)

東京都教育委員会は、公立学校の教員採用試験と昇任選考試験において、公表の範囲を広げると発表しました。

これは、大分県で起きた教員採用をめぐる汚職事件を受けて、教員採用や昇任選考の在り方を見直したもので、選考に関して公表する範囲を増やすことで、透明化をはかり、不正を防止しようというものです。

具体的には、これまで公表されてこなかった筆記試験の配点や、論文、面接、実技試験などの評価の観点を公表するようにしたということです。

今年6月に起きた大分県での事件を受け、東京都教育委員会は教員採用選考と昇任選考に関する緊急点検を行いました。その結果、新たな不正は見つからなかったものの、採用や昇任の結果が正式発表前に外部に伝わっていた事例が明らかになりました。これを受け、こうした事前通知を禁止するとともに、教員採用や昇任選考の選考過程を明らかにし、透明化をはかることにしました。

その結果、これまで問題と正答のみの公表だった教職教養などの筆記試験は、配点も公表することになりました。また、問題のみの公表だった論文試験は、「主な評価の観点」を実施要綱に掲載することにしました。また、二次試験では、面接や実技の課題と「評価の観点」「判定基準」などを二次試験終了後に公表することにしました。

同様に、校長や教育管理職などへの昇任選考についても、問題だけでなく正答・配点を公表し、面接時の「評価の観点」を公表することにしました。

これらの公表は今年度から行われ、問題や配点などは東京都教育委員会のホームページにも掲載されています。

大分県の事件を受けて、多くの自治体が教員採用に関する公表範囲を広げています。不正を防ぎ、選考の透明性を確保するために、さらなる工夫や改善を期待したいです。

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投稿者 kksblog : 2008年10月29日 18:15


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