●求められる高度IT人材像を分類―経済産業省「共通キャリア・スキルフレームワーク」 (2008年10月28日)
経済産業省は「共通キャリア・スキルフレームワーク(第一版)」をとりまとめ、公開しました。
「共通キャリア・スキルフレームワーク」とは、今後必要となる高度なIT技術を持つ人材について、人材像や保有すべき能力、役割を整理したものです。今後の高度IT社会の基盤を支える人材育成のために必要であるとして、産業構造審議会情報経済分科会のワーキンググループから構築を提言されていました。
今回取りまとめられたフレームワークは、高度IT人材の育成や評価につなげるほか、2009年4月から実施される情報処理技術者試験をこのフレームワークに準拠した体系で行う予定です。
IT技術はもはや現代の社会生活に欠かせない存在になっており、社会システムの発展を考える上で、高度なIT技術を持つ人材の育成は極めて重要な課題です。今回まとめられたフレームワークでは、目指す高度IT人材像として、リーダーとしてビジョンを示し、日本の経済や国民生活の向上に貢献する姿を求めています。
こうした高度IT人材像を、キャリア、レベルごとに分類したのがこのフレームワークです。
キャリアについては次の3つの人材類型にまとめられています。
1.基本戦略系人材
各種課題のITによる解決のための基本戦略の立案、など
2.ソリューション系人材
システムの設計・開発、信頼性の高い運用の統括、など
3.クリエーション系人材
新しい要素技術を用いた社会・経済的なフロンティアの開拓、など
また、レベルについては、最低限の基礎知識を持つレベル1から、世界的に通用する先進的なサービスの開拓などが行えるレベル7まで、7段階に分けられています。このうち、レベル1から3は、各レベルに応じた情報処理技術者試験の合格をその判断基準とし、レベル4以上は、試験の結果だけでなく、業務経験や実績も加えた上で判断するとしています。
なお、2009年4月から実施される情報処理技術者試験では、基本戦略系人材とソリューション系人材のレベル1からレベル4を対象に試験が行われる予定です。
今後は今回まとめたフレームワークをもとに、それぞれのキャリア、レベルごとに必要な知識について、標準カリキュラムの作成を行う予定です。
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投稿者 kksblog : 2008年10月28日 16:21