●大学入試は易化傾向 でも難関大は高倍率―河合塾「第2回大学入試情報分析報告会」 (2008年10月24日)
大手予備校河合塾は、インターネット上の動画コンテンツとして、「大学入試情報分析報告」を配信しています。これは、大学入試の動向や各大学の学部・学科の内容について分析したものです。
このほど発表された「第2回大学入試情報分析報告」では、河合塾が実施した「第2回全統マーク模試」の結果をもとに、各大学の志願者数についても分析が加えられています。それによると、大学入試は全体的に易しくなっているものの、国公立大学や難関私立大学の人気が高く、一部の大学では高倍率の厳しい入試となることが予想されるということです。
来春の高卒者数は、今年度より約2万2000人減少し約106万7000人で、現役の大学志願者数は前年度と同じ58万3000人程度と見られています。
国公立大学の志望者数は、前年比97.2%で、前年同様高倍率になっています。特に旧帝大を中心に難関大の人気が高くなっています。また、私立では都市部の大規模校、難関校などに人気が集中し、志望者が多く集まって入試の突破が難しい大学と、志望者が少なく入りやすい大学とで二極化が進んでいます。
学部別では、理学部系、農学部系の人気が高く、前年度より志望者が増加しています。また、経済・経営・商の各学部と工学部も前年度と同程度の志望者数となっています。一方、教育、医・歯・薬・保健、芸術・体育などで志望者が減少しています。
医学部は、医師不足対策のため、昨年から医学科の定員を増やした大学が多く、来春の入試では全体で760人の定員増と、過去最大規模の定員となることが予想されます。現時点での志望者数は前年度比95.2%ですが、多くの大学が募集方法などの詳細を発表するのが10月以降であるため、今後志望者が増える可能性もあります。
少子化で、大学の志望者数が定員を上回る「大学全入時代」と言われていますが、一部の大学では高倍率で「入りにくい」状態が続いています。大学に入りやすい今だからこそ、少しでも良い大学に入りたいという心理が働いているのかもしれませんね。
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投稿者 kksblog : 2008年10月24日 20:21