●高卒生の就職事情、内定が決まっても1年以内に出戻りが多い? (2008年10月23日)
独立行政法人 労働政策研究・研修機構は、労働政策フォーラムである「高校生のキャリア教育と就職支援を考える―学校・企業・ハローワークの連携の中で―」に関する配布資料を公開しました。
公開されている資料には、問題提起型の 「ハローワーク・高校・企業の連携のあり方」、研究報告型の 「『日本的高卒就職システム』の変容と模索」、そしてパネルディスカッション型の3種類があります。
JILPT統括研究員の小杉礼子氏の問題提起型資料には、高卒労働市場の近年の変動や、高卒労働市場の近年の変動について、18才人口と高校卒業後の進路の推移、学卒無業者比率の推移、学科別高卒時の就職者・無業者数、高卒就職の変化などについて記述があり、具体的なグラフも掲載されています。
京都女子大学准教授である筒井美紀氏の研究報告型の資料には、「『高学歴代替』の『戻り現象』」について、「根強い高卒選好:3つの理由と問題点」などについて言及されています。根強い高卒選好の理由の欄には、「素直」「安価」「女性は長く安く」という3点の問題点が指摘されています。
最後にパネルディスカッション型ですが、ここでは株式会社アンテンドゥ商品部長・人事部長や、高知県立高知東工業高等学校進路指導部長、ハローワーク浦和上席職業指導官など、現役で高卒生や高校生と実際に関わっている方々の資料が大半です。
高知県立高知東工業高等学校進路指導部長の土方先生の資料では、今後の課題・期待として「企業とのパイプ役教員の役割大。企業情報、実績情報の共有化が必要」としており、さらに「+生徒-企業の『連結性』へ。外部の教育力を活用。保護者への説明責任。」「内定率より離職率の問題。内定後より1年間の勝負。」と指摘されています。
今後は高校生のキャリア教育や就職支援にもっと重きを置いて、生徒一人ひとりが満足のいく仕事を得られるような体制を充実していくことが課題になりそうですね。学校や家庭の中でも、とことん子どもたちの希望や夢を聞いて良い助言をしてあげられるような環境を作ることが大切でしょう。
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労働政策フォーラム(10月6日開催)「高校生のキャリア教育と就職支援を考える―学校・企業・ハローワークの連携の中で―」配布資料を掲載しました
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投稿者 kksblog : 2008年10月23日 20:30