●学校給食の生ごみがリサイクル堆肥になり、野菜になって戻ってくる! (2008年10月23日)
みなさんの家庭では、一回の食事でどれだけ生ごみがでますか?調理するときにむいた野菜の皮、ピーマンは種の部分を捨てますね。魚を食べたら骨や頭が残ります。4人家族でも、軽くどんぶり一杯分くらいは出るのではないでしょうか。これが多くの人が利用するレストランや給食だったら、バケツ何杯分になるのでしょう?
札幌市ではゴミの分別、資源化の促進の一環として、学校給食から発生する調理くずや残食などの生ごみを堆肥化し、その堆肥を利用して栽培した作物を、学校給食の食材に利用するという食物の循環「さっぽろ学校給食フードリサイクル」に平成18年度から取り組んでいます。
学校給食から出た生ごみがリサイクルセンターに運ばれ、堆肥化されて作物を育て、作物が学校給食に使われる、というサイクルの中で、札幌市の環境局、経済局農政部、農協、学校給食会などさまざまな部署や団体が関わっています。もちろん作物を作る農家や、学校でゴミを分別する栄養士、調理員といった人々の尽力もあります。
取り組みが始まった平成18年度には128校から生ごみを回収していましたが、19年度は182校、20年度の予定数は229校と順調に増えています。また12校の小学校では栽培活動実践校として、教材園などでフードリサイクル堆肥を利用して作物を栽培し、学校給食で食べるなどの活動を行います。
フードリサイクル堆肥を利用して栽培された作物は、小松菜、レタス、いんげん、とうもろこしなどです。これらは「フードリサイクル」事業のモデル校を中心に供給されています。とうもろこしは収穫された皮付きのまま学校に届けられ、子どもたちは皮むきをして新鮮なとうもろこしの香りや感触を体験しました。
フードリサイクル活動の目的には、単なる学校給食から出る生ごみのリサイクルだけでなく、食や環境を考え、ものを大切にする子どもを育てることを目指しているそうです。この活動を通じて、食べ物に対する愛着や、生活の中で出る「ごみ」を「ごみにしない」工夫や努力を学べるといいですね。
■関連記事
資源エネルギー庁“新エネルギー教室テキスト〜みんなで新エネルギー“発行
葛飾北斎が21世紀の循環型社会を紹介—環境省が「北斎風循環型社会之解説」を作成
さっぽろ学校給食フードリサイクル〔平成20年度の取組の中間報告〕について(平成20年10月21日更新)
« 二宮金次郎がブラジルへ―「二宮金次郎像、ブラジルに渡る」プロジェクト | トップページへ 平成21年度大学入試センター試験 受付最終日時点の出願者数は52万4478人 »
最新記事一覧
- スポーツ指導者必携! 豊かな心を育み、強い絆をつくる新しい時代のコーチング本(2013年11月23日)
- 「エコプロダクツ 2013」が、東京ビッグサイトにて12月に開催されます(2013年11月22日)
- 関西四大学が入学生を対象に『薬物に関する意識調査』を実施(2013年11月21日)
- グッドデザイン賞受賞の「超変換!!もじバケる特選」、新たに6種類を発売
- メダリストの講演やシンポジウムも 「生涯スポーツ・体力つくり全国会議」(2013年11月20日)
- 秋の「SACLA(サクラ)見学ツアー」最先端研究施設でオイシイ発見をしよう
- キッズ用ブルーライト対策メガネ エレコムより新発売
- クロスリンクマーケティング、子ども向けタブレット端末「Rainbow Pad」、トイザらスで販売(2013年11月18日)
- 教育支援コーディネーター・フォーラム参加者を募集、模擬授業体験や講演も
- 元栄養教諭らが運営する学校給食サイト「おkayu」がオープン
- 大学における教育内容等の改革状況を調査~文部科学省
- 宇宙実験を知る 日本マイクログラビティ応用学会による公開講演・公開展示
- 反転授業の動画とパンフレットを公開 ゼッタリンクス(2013年11月15日)
- 自分らしさを伝え、記入・提出を効率的に~ エントリーシート「OpenES」学生登録開始
- 世界に飛躍できる人材を~進学・留学・キャリアの相談・体験イベントを開催(2013年11月14日)
投稿者 kksblog : 2008年10月23日 01:30