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中国製「つぶあん」からトルエン、酢酸エチル検出 学校給食への使用情報なし (2008年10月16日)

また食品に関する問題が起きてしまいました。名古屋市で中国製の「つぶあん」を食べた人が「めまいがした」と保健所に苦情を寄せ、検査したところ化学物質のトルエン、酢酸エチルが検出されたのです。

トルエンはペンキなどを溶かす溶剤に使われる液体です。高濃度で特に毒性が強く、シックハウス症候群の原因物質としても知られています。酢酸エチルも溶剤の一種で、マニキュアの除光液などに使われている他、パイナップル、バナナなど天然の果実油にも含まれ、匂いの成分となっています。しかし高濃度で口にすると頭痛や眠気などの中毒症状がみられるそうです。

問題のつぶあんについて、スーパーなど小売店は商品を撤去、厚生労働省は製造会社からのあんについて輸入手続きを保留、都道府県などへの呼びかけ、中国政府に対して製造段階での異物混入の有無などについて確認を要請するといった対応が取られています。

幸いその後の健康被害の報告は今のところなく、このあんが学校給食に使用されたという情報もありません。それでも学校給食の安全を確保するため、文部科学省は全国の教育委員会、私立学校、国立大学法人に向けてこの事例を伝えると共に、学校給食用食品の安全性確保に万全の注意を払い、学校給食における衛生管理の一層の徹底に努めるよう連絡をしました。

トルエン・酢酸エチルは揮発性の高い、匂いのする物質なので深刻な被害を及ぼすような高濃度になれば、使用する前に混入が分かるでしょう。しかし化学物質に過敏な反応を示す子どもの場合は、揮発した香り成分でも健康被害を及ぼす場合も考えられます。

販売されている食品を疑わなくてはならないことは、難しく、悲しいことです。それでも自分たちの、子ども達の健康を守るために、より厳しい目を持つ必要があるのでしょうね。

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投稿者 kksblog : 2008年10月16日 01:23


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