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子ども自身が自らの力で問題を解決、社会的スキルを身につけよう (2008年10月14日)

横浜市教育委員会は、「子どもの社会的スキル横浜プログラム」をおこなっています。

「子どもの社会的スキル横浜プログラム」は、子どもたちがいじめ問題や日常生活の様々な問題を自らの力で解決できるよう年齢相応の社会的スキルを育成することを目的に、平成19年1月から延べ21回の検討委員会・編集会議の開催を経て、開発した指導プログラムです。

同プログラムのねらいは、「自分自身や仲間との良好な関係や集団への積極的な関わりを創り出すために必要な資質や能力」(横浜プログラムで扱う「社会的スキル」の定義)を育成することです。

グループ・アプローチ (横浜プログラムで使用する指導プログラムのこと。自分や仲間への気づきや分かち合いから、自己や他者、集団とのかかわり方を確認する場面を創出します)では、3つの基本体験(被受容体験・がまん体験・群れ合い体験)の不足から、積み残しとなっている発達課題(基本的信頼・自律・自他理解)の育成補充を図っています。

具体的に、被受容体験とは「乳児期に家族から無条件に愛され、大切にされた体験のこと」、がまん体験とは「幼児期前期にトイレをがまんしたり、食事時間をコントロールするなどの体験」、群れ合い体験とは「幼児期後期に子ども同士でぶつかり合い、じゃれ合ったりする体験」などを指します。

横浜市は、さらに69のグループ・アプローチ・プログラムを通して、グループそのものへのかかわりやグループをつくる体験を生かし、個人としての成長や成員間のコミュニケーション、所属集団へのかかわりなどの視点から、16項目の社会的スキルの育成を図っています。

16項目の社会的スキルとは、「自分の意見をもつ。」「さわやかにあいさつする。」「自己紹介をする。」「仲間に誘う。」「しっかり話を聴く」「上手に質問をする」「気持ちに共感する。」「あたたかい言葉をかける。」「はっきり伝える。」「きっぱり断る。」「きちんと謝る。」「感情のコントロールをみんなで考える。」などが挙げられています。

社会的スキルを身につけるためのプログラムが学校で行われることによって、子ども達の自立や問題解決能力がより発展すると良いですね。これからは横浜市だけではなく、全国各地の教育現場でいろいろな工夫がみられるようになるかもしれません。

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投稿者 kksblog : 2008年10月14日 20:59


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