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食事を通して生まれるコミュニケーションが日本を救う?!『共食縁』の考え方 (2008年10月02日)

電通総研のホームページ上にて、「日本の食を元気にする『共食縁』(食マップ2008より)」の概要が公開されています。

共食縁とは、食を共にする、共に楽しく食する行為を指す「共食」によって生まれる人と人とのネットワーク(縁)のことを指します。

そして、「共食」とは、文化人類学者であり、食の第一人者である石毛直道氏によって広められた言葉で、かつて人が家族・コミュニティを形成する「成り立ちの核」こそが、「共食」であったといえるそうです。

電通総研では、「共食」が、家族、コミュニティ、社会など既存の「縁」を活性化したり、時代に即した新たな「食の縁」を拡げる原動力になるのではないかと提案しています。

さらに、食べ物への感謝の気持ちや、作っている人と食べている人との「縁」を深めていき、そこで生まれた「共食縁」が地産地消や町おこしなどの地域の活性化や、少子高齢化など社会的な問題の一つの解決策となるのではないか?また、自分自身も共に楽しく食することで、前向きになったりストレスを軽減することができるのではないか?と考えているそうです。

しかし最近の問題として、一つ目に、有名メーカーや老舗の偽装問題や安全性問題で、食には必要不可欠である「安全性」が揺らいだことが挙げられます。今や、何でも美味しく食べられる時代ではないため、消費者にも「安全なものを選んで買う」という責任が生じています。

二つ目に、健康番組や、巷で流れるさまざまな情報に、生活者は右往左往している問題もみられます。誰も、どの情報が正しいか分からないため、その時々に合わせ、臨機応変に対応することが求められています。

三つ目に、女性の社会進出や晩婚化に合わせ、生活スタイルが以前とは異なるといった問題点が挙げられます。そのため、家族がいても家で一人で夕食をとることや、一人暮らしで毎日孤食をすることが当たり前になっていて、ひとりを楽しむおひとり様が定着する一方、「寂しい」という声も聞かれているようです。

誰かと一緒に食べることをキッカケとして話をするチャンスを作ってみたり、ヒトからモノをもらう食べ手・受け手としての喜び、ヒトにモノをあげる作り手・送り手としての喜びがココロを元気にしてみたり、このような食を通じたさまざまなコミュニケーションが、共食によって“縁”を広げるためには不可欠なのだそうです。

一人ぼっちでご飯を食べる子どもが増えてきている現代社会において、共食縁で言われているような食を通したコミュニケーションは非常に大切な要素であると言えます。この機会に、家庭での食事のあり方をもう一度振り返ってみてはいかがでしょうか。

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投稿者 kksblog : 2008年10月02日 09:42


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