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科学者になりたい高校生は22% ドラマ「ガリレオ」の影響も? (2008年10月22日)

今年のノーベル賞は、物理学賞で3名、化学賞で1名と、多くの日本人が受賞して話題になりました。受賞者の出身大学で学生や研究者が「自分の大学からノーベル賞受賞者が輩出されたことは誇らしく、励みになる」とインタビューに答えていましたが、理系離れと言われる中、今回のニュースは若者に科学に目を向けさせる機会になったのではないでしょうか。

ネットエイジア株式会社は「高校生の意識調査」をケータイによるインターネットリサーチで行いました。その結果、約22%の高校生が「科学者になりたい」と答えています。その他「社会貢献」「エネルギー問題」「食糧問題」など、現代社会における諸問題や社会参加について、多くの高校生が関心を持っていることが分かりました。

「科学者になりたい」と答えた高校生に、その理由を自由回答形式で尋ねたところ、地球温暖化やエネルギー問題、難病の治療法を見つける、など社会貢献に関する記述が多くありました。また解明できていない謎への挑戦、解明できたときの達成感など、科学への挑戦心と「やりがい」に意欲を見せる回答もありました。テレビドラマの「ガリレオ」を見て関心を持った、という答えもあり、ドラマ制作者には嬉しい反響でしょうね。

「社会貢献」「エネルギー問題」「食糧問題」への関心はいずれも多くの高校生が関心を持っているようで、特に「食糧問題」については全体で80.6%が「関心がある」と回答しています。食糧問題に関心があるという答えは特に北海道で高く、85.7%で全国トップでした。その他の地方はほぼ80%前後ですが、中部地方が最も低く、76.0%でした。

北海道は「社会貢献」への関心もトップでしたが、逆に「エネルギー問題」については最も低くなりした。四国地方はこれと全く逆の結果になっています。このように地方別の差はありましたが、最も低い地方でも「関心がある」との答が60%を割ることはなく、全体的に高校生の社会に関する意識は高いようにうかがえます。

多くの科学者志望の高校生が、科学を「社会貢献」につながるものと考えているように、科学は生活と密接なものも多くあります。身近な疑問や変えていきたいこと、良くしていきたいこと、そんなことを原動力として、素晴らしい科学者が育ってくれるといいですね。

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投稿者 kksblog : 2008年10月22日 12:03


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