●麻生内閣発足 文部科学大臣に塩谷立氏 (2008年09月30日)
平成20年9月24日、自民党の麻生太郎総裁が国会で首相指名を受け、麻生内閣が発足しました。内閣発足にあたり、麻生首相は記者会見を行い、閣僚名簿を自ら読み上げ、それぞれの閣僚ごとに取り組むべき課題についても言及しました。
文部科学大臣には、前官房副長官の塩谷立氏を起用し、取り組むべき課題として「教育の信頼回復」と「基礎教育の充実」の2点を挙げました。また、少子化対策担当大臣には小渕優子氏を起用し、当面の課題として「待機児童ゼロ」を挙げました。
会見の冒頭、麻生首相は「景気への不安、国民の生活への不満、そして政治への不信があることを、厳しく受け止めている。日本を明るく強い国にする。それが私に課せられた使命だ。」と述べ、内閣の基本方針を示しました。また、各閣僚に対しては、「国民本位の政策を進める」「官僚を使いこなす」「(省益ではなく)国益に専念する」の3点を重視するよう求めました。
文部科学大臣には塩谷立氏を起用し、大分県の教員採用をめぐる汚職事件などを通じて失墜した教育への信頼を回復させる必要があると述べました。また、基礎教育の充実についても、塩谷氏のこれまでの経験を生かして取り組んでほしいと述べました。
塩谷氏は初入閣ながら、ライフワークとして青少年教育に取り組んでおり、文部科学副大臣の経験もあります。こうした経験を評価されての起用のようです。
また、少子化担当大臣に起用された小渕優子氏は、34歳で閣僚としては戦後最年少です。政治経験は浅いものの、1児の母として出産・育児を経験していることが大きな強みといえます。
教育、少子化対策ともに、新内閣のもと、新たな改革が行われることが期待されます。
このところ短命政権が多く、大臣の交代が相次ぎましたが、教育や少子化の問題は短期間で成果が上がるものではありません。しっかりと方針を定め長期的な視野で取り組んでもらいたいと思います。
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投稿者 kksblog : 2008年09月30日 15:12