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学校給食への事故米混入が判明 食品の安全確保について注意喚起 (2008年09月26日)

残留農薬やカビで汚染された輸入米が食用として不正に販売され、和菓子や酒類の原料、老人福祉施設の給食などに使われました。今のところ健康被害は確認されていないものの、度重なる食の安全の危機に、我々消費者は疑心暗鬼になってしまいそうです。

農林水産省による事故米穀の不正流通に関する調査の中間報告で、今回問題となった事故米が学校給食に使われたという情報は入っていないと報告されました。これを受けて9月17日、文部科学省は各都道府県教育委員会等に対して、農林水産省の調査報告及び学校給食について食品の安全確保を求める文書を出しました。

しかし同日、京都市教育委員会より京都市立中学校給食に事故米が混入していたという報告がされました。調理委託方式の工場で作られた給食で、47校・5,254人分の「赤飯」に使われた「もち米」の一部に中国産の事故米が混入していたことが判明したのです。翌日18日、文部科学省はさらなる注意を呼びかけました。

京都市で使用されたもち米は「事故米」とそれ以外の「もち米」がブレンドされた製品であり、事故米の一人当たりの混入量はきわめて微量、残留農薬の濃度も低いことから健康被害の恐れはないと報告されています。

今回の不正流通に関しては、中毒症状などの深刻な被害が出ていませんが、食品に対する信用を損なうには十分でしょう。特に中国産・中国製の冷凍野菜、冷凍食品などで農薬汚染が多く報告されています。安価な中国製の食品は、より手頃な価格を求める消費者にとって魅力的に映ります。

しかし安全と価格を天秤にかけること自体に、現代の食に関するひずみがあるのではないでしょうか。折しも「食育」に国をはじめ、自治体やNPO、個人でも熱心に取り組んでいる今だからこそ、「食」について見つめ直す好機ではないでしょうか。

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投稿者 kksblog : 2008年09月26日 08:32


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