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朝食を毎日食べる子どもはよく勉強をする?生活習慣と学習習慣の深い関係 (2008年09月19日)

文部科学省は、小学校6年生および中学校3年生の全児童生徒を対象にして平成19年4月に実施した「平成19年度全国学力・学習状況調査追加分析結果」をホームページ上で公表しています。

調査では、教科に関する調査(国語と算数/数学)と生活環境や学習環境などに関する質問紙調査(児童生徒対象と学校対象)を実施し、教科に関する調査では、知識・技能の定着を測る「知識」に関する問題だけでなく、知識・技能などを実生活のさまざまな場面に活用する力を測る「活用」に関する問題についても出題されました。

生活・学習習慣では、「朝食を毎日食べている」「学校に持って行くものを、前日か、その日の朝に確かめている」「普段(月曜日から金曜日)又は休日の勉強時間」「家で学校の宿題をする」などの項目が、小学校と中学校の国語と算数/数学の両方で、正答数と関係していることがわかりました。

また、学習塾で勉強することも大きく関係していますが、学校の勉強より進んだ内容や、難しい内容を勉強する学習塾に通っている場合は、プラスの関係が見られ、学校の勉強でよく分からなかった内容を勉強している学習塾に通っている場合はマイナスの関係が見られるという結果になりました。

関心・意欲・態度では、「ものごとを最後までやりとげて、うれしかったことがある」が、小学校と中学校の国語と算数/数学の両方で正答数との関係が見られました。

授業では、小・中学校とも、国語や算数/数学で「勉強が好き」が大きく関係しているほか、小学校国語の「国語の授業で資料を読み、自分の考えを話したり、書いたりしている」、中学校国語の「国語の授業では、自分の思いや考えを書くことが多い」、中学校数学の「解き方が分からないときは、諦めずに色々な方法を考える」も正答数と関係しています。

家庭での状況を見てみると、朝食を毎日食べている児童生徒ほど、家庭学習をよくしている傾向が見られました。また、宿題についても、朝食を毎日食べている児童生徒の方が、宿題をよくしている傾向が見られることがわかりました。

たとえば朝食を毎日食べている児童は、85.7パーセントが宿題をしているのに対し、全く食べていない児童で宿題をしている者は 53.8パーセントにとどまりました。

同調査の結果から、子どもたちの生活習慣が密接に学習習慣にも関係していることがわかりました。きちんとした学習習慣をつけさせたいなら、まずは家庭での生活習慣を見直して改善していかなくてはなりません。これからは、保護者や地域との連携がますます必然となってくるでしょう。

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投稿者 kksblog : 2008年09月19日 20:56


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