●のびのび遊んでのびのび育て! 子どもの運動・スポーツ推進のための提言 (2008年09月16日)
「遊んでばかりで勉強しない」というグチは、昔も今もあまり変わりませんね。でも「遊び」の中身はどうでしょう。
近代では、文明の発達によって日常生活のさまざまなことが便利になった反面、体を動かすことが減ったことで健康に悪影響が見られるようになりました。日本でも生活習慣病を防ぐため、運動推進施策が積極的に展開されるようになっています。しかし大人だけでなく、遊び場の減少、犯罪や事故への懸念、電子ゲームなどインドアでの遊びの普及など、さまざまな環境の変化によって、子ども達も運動不足、ひいては体力・運動能力の低下が見られているのです。
こうした背景を踏まえて、第20期日本学術会議健康・生活科学委員会健康・スポーツ分科会では、乳幼児期から発育完了期までの子ども達の運動が活発に行われるようにするために、以下のような運動・スポーツ推進体制を整備することを提言しました。
1.子どもを元気にするための運動の指針を緊急に策定すべきである。(学術研究団体および行政に対して)
2.子どもの運動指針策定の根拠となるエビデンス(科学的根拠)のより一層の蓄積に緊急に取り組むべきである。(関連学術研究団体・連合、スポーツ関係団体および行政に対して)
3.子どもの運動を指導できるさらに質の高い指導者養成を図るべきである。(指導養成機関に対して)
4.子どもをとりまく大人の理解を深め、実践を促進するために、学校や大学に置ける身体活動・運動・スポーツの実践的・科学的教育をより一層充実すべきである。(教育機関および指導者に対して)
文部科学省の調査では、30年前と比べ、今の子ども達は体は大きくなっているのに、体力では劣っているという結果も出ています。大人達の立場からしても、外で目の届かない場所で何かあったら、という心配や、一緒に外遊びに付き合うのは大変、という本音などもあって、家の中で大人しくしてくれた方がなにかと楽、という気持ちもあるのではないでしょうか。自分たちが子どものとき楽しかった遊びを思い出して、大人たちの健康のためにも、週末くらいは子どもと体を動かしてみませんか?
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投稿者 kksblog : 2008年09月16日 01:35