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「教育におけるゲームの効用は大きい」馬場 章教授インタビュー (2008年09月02日)

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馬場 章教授は、東京大学大学院情報学環教授であり、日本デジタルゲーム学会の会長でもあります。

馬場教授が会長を務めている「日本デジタルゲーム学会(DiGRA・JAPAN)」の具体的には、一つは学術面で国際的な連携を進めること、もう一つは若手の研究者を育てるということを目指して活動しています。

日本のゲーム産業は世界的な存在で、世界中でプレイされる優れたゲームソフトは日本が生みだしており、そもそも世界の三大家庭用据置型ゲーム機のうち、二つが日本発です。それにもかかわらず、ゲームの研究は非常に遅れているのが現状です。

「日本デジタルゲーム学会」では、学術の分野が産業界とバランスよく発達していく必要があり、ゆくゆくは産業界と連携し日本のゲーム研究をつくりあげたいと考えているということです。

ゲームを使っての教育的効果としては、まず、実験の結果、子どもたちの学習意欲、モチベーションを引き上げるということについて効果が出ています。

ほかには、歴史上の地名や人名、あるいは事柄についての記憶も、ゲームを使ったほうが確実に定着しており、実験が終わったあとの定期試験では、ゲームをしたクラスは確実に平均点が上がっていたそうです。

また、世界観あるいは歴史観の形成にも効果があると、されています。たとえば大航海時代の世界観であれば、ヨーロッパ中世という時代を観念的に理解することができるかどうか、歴史観がどれくらい深く形成されるかというところで、本来の歴史を学ぶ目的という点で、効果を上げています。

遊びから学ぶ、欲を出さず自然に学ぶことができるのは、勉強というところでは、一番効果のあることなのかもしれませんね。

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投稿者 kksblog : 2008年09月02日 11:25


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