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少年の凶悪犯罪数は4年連続で減少~『少年の補導及び保護の概況』 (2008年09月20日)

警視庁が取りまとめている『少年の補導及び保護の概況』の平成20年版が発表されました。これは、平成19年中の少年による犯罪の件数や内容などをまとめたものです。

過去10年間の非行少年等の検挙・補導人員の推移をみると、「刑法」に規定する罪を犯した犯罪少年(刑法犯少年)、刑罰法令に触れる行為をした14歳未満の少年(触法少年)、交通事故、道路交通法違反は減少傾向にあります。その一方で、刑法犯を除くすべての犯罪を犯した少年(特別法犯少年)や飲酒、喫煙、けんかなどの行為をした不良行為少年は増加傾向にあります。

平成19年の刑法犯少年は10万3,224人で、前年に比べ9,593人(8.5%)減少。総検挙人員に占める少年の割合は28.2%にも及びますが、それでも前年を1.2ポイント下回っています。少年の凶悪犯、粗暴犯、窃盗犯、知能犯などは、年々減少しています。また、路上強盗やひったくり、車上ねらいなど街頭犯罪も同じく減少し続けています。

世間を驚かす少年犯罪の報道などの印象が濃いと、少年犯罪は増加し続けていると思っている方が多いかもしれません。しかし実態は、喫煙、深夜はいかいなどの不良行為少年は増加していますが、実は少年による凶悪犯罪などは年々少なくなってきているのです。

その一方で、児童虐待事件については、検挙件数の総数は減少しているものの、身体的虐待は増加、また、児童ポルノの被害者も増加しています。

少年をとりまく犯罪というと、少年が加害者というイメージを持つのかもしれませんが、被害者の子どもたちが増えていることも心にとどめておきましょう。警察が受理した少年相談の内容で多いのは、少年自身からは「交友関係」で、保護者からは「家族問題」。周囲の大人たちが子ども達の環境を改善してあげる努力も必要なのかもしれません。


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子ども達をとりまく犯罪 少年の補導および保護の状況
平成19年の少年非行等の概要について~警察庁生活安全局少年課
平成20年上半期 少年犯罪等の概要公表


平成19年中における少年の補導及び保護の概況(警察庁)



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投稿者 kksblog : 2008年09月20日 18:57


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