●大卒の初任給水準は20万6969円―「新規学卒者決定初任給調査」より (2008年09月11日)
日本経済団体連合会(経団連)は、「2008年3月卒 新規学卒者決定初任給調査」の結果を発表しました。それによると、今春卒業の大卒事務系の初任給は20万6969円で、前年度と比べ1191円上昇しました。また、大卒、大学院卒、短大卒の初任給はいずれも2年連続で1000円以上の上昇となっており、初任給を上げて人材を確保しようという企業の意欲がうかがえます。
この調査は初任給対策の参考とするため、経団連が1952年から毎年行っているものです。今年の調査は経団連の企業会員を中心に2050社を対象に行われました。
2008年の事務系の初任給は、大学院卒が22万4742円、大卒が20万6969円、短大卒が17万2621円、高卒が16万1403円でした。いずれも0.5~0.7%程度の上昇で、上昇率は昨年度とほぼ同程度でした。
産業別では、大卒事務系の場合、「石油・石炭製品」の23万4700円が最も高く、次いで「新聞・出版・印刷」の22万4891円、「紙・パルプ」の22万1733円の順でした。一方、初任給が最も低かったのは「金融・保険業」の19万325円、次いで「電気・ガス業」の20万557円、「土木建設業」の20万2526円でした。
前年の初任給をそのまま据え置いた企業は52.0%で、約半数の企業が初任給の改定を実施しています。初任給の改定は1982年から92年まではほとんどの企業が行っていましたが、93年以降徐々に減り続け、2003年には初任給の改定を行った企業は10%未満になりました。その後、5年連続で増加しており、今年は2000年と同程度の水準になりました。
景気の回復に伴って、初任給を見直し、値上げする企業が増えており、この傾向は来年以降も続くと見られています。
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投稿者 kksblog : 2008年09月11日 16:58