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世帯当たりの児童数は1.71人 平成19年度の国民生活基礎調査より (2008年09月15日)

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厚生労働省は平成19年度の国民生活基礎調査の結果をまとめ、その概要をホームページで公表しています。

国民生活基礎調査は、保健、医療、福祉、年金、所得など国民生活の基礎となる事柄を調査し、厚生労働省の行政に関する基礎的な資料を得ることを目的としているものです。昭和61年から3年ごとに大規模な調査が行われており、その間の年は小規模な調査が実施されています。平成19年は、第8回目の大規模調査が行われました。

世帯数とその構造について見てみると、世帯総数は昭和61年から平成19年にかけて、1万1千世帯増加しています。ほとんどの世帯構造は総数の増加とともに増えていますが、三世代世帯は約1,700世帯減少しています。総数に対する割合で見ると、単身世帯と夫婦のみの世帯がそれぞれ7〜8%増加しており、夫婦と未婚の子のみの世帯は数は増えているものの、全体に対しての割合は減少しています。

「児童のいる世帯の状況」の総数はおよそ20年で約5千世帯減少し、世帯の平均児童数も1.83人から1.71人となっています。三世代世帯、核家族で夫婦と未婚の子どものみの世帯はいずれも2千世帯以上減り、逆にひとり親の世帯は100世帯以上増加しています。

児童のいる世帯全体に対し、母が仕事を持っている世帯が約60%で、仕事別で最も多いのは「パート・アルバイト」でした。これを末子の年齢別に見ると、0才では「仕事なし」が72.5%を占めていますが、年齢が上がるとともに「仕事あり」の割合が増し、4才で半数を超えています。末子が3年保育で幼稚園に通い始めるのをきっかけに、母がパートなどで就労する世帯が多いことがうかがえます。

これに対し正規の職員、従業員は0才から6才まではあまり変化がなく、7〜8才でやや増加します。さらに12〜14才で増えていることから、出産後も正規職員で働き続ける人は未就学の間はほぼ一定で、子どもの小学校入学、中学校入学を機に正規職員となる女性が多いと見られます。一方、就業時間は末子の年齢にかかわらず8時間未満が5割を超えており、多くの働く母は、仕事と子育て、家庭を両立させているようです。

最近ではパートなど、何らかの職業を持っている女性が多くなっており、その分、子ども達が安心・安全に過ごせる場の確保が課題となっています。また、仕事を持たないことを選んだ母が置き去りにされないよう、広い視野を持った行政を望みたいものです。

■関連記事
国民生活に関する世論調査報告書〜平成19年7月
国や社会、子育てに関する世論調査


平成19年 国民生活基礎調査の概況(厚生労働省)



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投稿者 kksblog : 2008年09月15日 07:14


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