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希望と現実が一致している人は約15% ワーク・ライフ・バランス意識調査 (2008年09月23日)

生活の中で「仕事」、「家庭生活」、「地域・個人の生活」、これらをバランスよく重視していきたいと考えている人が多いにもかかわらず、現実には約半数の人が「仕事」優先になっていることが分かりました。

これは内閣府が行った「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する意識調査」の結果です。内閣府ではワーク・ライフ・バランスの実現のため、仕事のやり方を変えてみよう、という「カエル!ジャパン キャンペーン」を行っており、この調査はキャンペーンの一環で実施されたものです。

仕事、家庭生活、地域・個人の生活の優先度について、希望する生活と現実の生活が一致している人は約15%にとどまっています。男女別では女性の方が満足度が高く、年代別に見ると20代は希望と現実が一致していると答えた人は約12%と最も低く、年代が上がるにつれて一致している人が多くなる傾向がありました。

ワーク・ライフ・バランス度を点数としたときの、平均点は51.2点でした。性別で見ると男性48.7点、女性53.7点と、女性の方がやや高くなっています。また年代別では、30代が最も低く48.7点、50代が54.0点と最も高くなりました。

「ワーク・ライフ・バランスが実現された社会」に近づくためには、企業はどのような取り組みをすべきか、という問に、多くの人が「無駄な業務・作業をなくす」と答えています。またトップのすべきこととしては、「管理職の意識改革」「社長や取締役が率先して取り組む」といった、企業のトップがまず変わるべき、のような意見が多くなりました。

一方個人として、日頃ワーク・ライフ・バランスのために努力しているか、という質問に対し、努力をしている人は約2割にとどまり、努力していないと答えた人が約4割でした。また、努力している人の方が、希望と現実が一致している割合がやや高くなりました。努力したことについて具体的な内容は「自分の趣味の時間を取る」「効率よく仕事をする」など、身近なできることをこつこつと実践しているような答が多くなりました。

「子どもは親の背中を見て育つ」と言いますが、どれだけ仕事を頑張っていても、ゆとりのない働き方をしていては、子ども達は自分たちの将来に希望を持てないのではないでしょうか。働くこと、家庭を持つこと、大人になることが希望に満ちている、そんな姿を子ども達に見せてあげたいですね。

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「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する意識調査」について(内閣府)[PDF]



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投稿者 kksblog : 2008年09月23日 07:07


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