●人に優しく自分に強い子どもを育てることをめざす~文部科学大臣会見 (2008年08月30日)
8月2日、福田改造内閣発足で文部科学大臣として初入閣した鈴木恒夫氏が、会見を行ないました。その概要が文部科学省のホームページに掲載されています。
会見では、文部科学大臣に任命された所感、記者からの教育諸問題に関する大臣の考えについて述べています。
大臣は今任期限りでの引退も表明していますが、今まで以上に全力を尽くして議員活動を続け、国の根幹である教育問題、科学技術の振興などに取り組むこと、大分県の教員汚職事件で教員採用試験全体への不信が広がっていることからも、他の都道府県も含め、教育委員会の在り方を始め、教育行政を考えること、大学の学力の低下を改善することについて特に取り組むと述べました。
また、ゆとり教育については、学力の低下も心配されていることから、授業時間数を増やしたり、特に理数系中心に色々な学習指導要領の努力も始めようとしていますが、学力偏重にならずに、人に優しく自分に強い子どもを育てることをめざしていくのが教育のあるべき姿と大臣は考えています。
大臣の考える教育の原点は知徳体。食育基本法もできたことから、体を作るために、日本的な食の良さを推進し、食育について重点的に取り組んでいくことも考えています。
そして、これからの日本の国の在り方として、科学技術創造立国というのは、もっとも大事なテーマだと思われることから、宇宙工学、ロボット、半導体など日本の冠たる成果を科学技術創造立国で作るために、予算、裏付けをつけるように努力すると述べています。
また、大臣の考えとして、今日の日本の社会に起きている、病的な無動機犯罪をはじめとする現象は、家庭、幼児教育の頃に起因するところが大きいように思われることから、家庭教育を重要視していること、自然体験をはじめとする環境教育を研究課題としていることを発表しました。
教育基本法の改正に最初から最後まで携わったことや、文部総括政務次官などを務めてきた経験が、今後発揮されることが期待されます。
■関連記事
文部科学大臣の会見内容
平成20年2月29日に行われた大臣会見の概要
平成20年3月7日に行われた大臣会見の中での話題~文部科学省
大分県の教員採用をめぐる汚職事件について―文部科学大臣の会見概要
« 就職活動は、都市部男子学生に有利か・・・!? アンケート調査より | トップページへ 今日は野菜の日。日本人は野菜好き~野菜に関する意識調査 »
最新記事一覧
- 汚れが気になる人向け、「MONO」シリーズから黒色消しゴムが新登場(2013年10月08日)
- きれいな文字が書ける『文字力アップノート』発売~ナカバヤシ
- 教室とeラーニングをシームレスに連携させるシステム タブレット版も登場
- ソフトバンクの選手といっしょに練習できる野球教室 参加者募集中!
- 授業改善に役立つパンフレット『授業アイディア例』を作成~国立教育政策研究所(2013年10月07日)
- 『ジェットストリーム』から操作性、高級感を両立した社会人層向けペンが登場
- 教育用ICT機器は市場拡大の一途、タブレット端末が牽引する見込み
- この秋、東京国立博物館のワークショップで歴史上の「文化」を体験しよう
- クリスマスを外国で過ごせる学生向けホームステイ語学研修
- サッカーキッズ育成「オンライン自主練サービス」の試験運用が開始されています(2013年10月05日)
- 日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査~文化庁(2013年10月04日)
- スマートフォンやタブレットを使っていても、やっぱり仕事の相棒は「ノート」
- 日本食文化・川場の食材・自然写真を融合「KAWABA国際自然文化サミット」【10月5日~20日、10月18~20日群馬県川場村】
- シヤチハタより「おりがみ工場」大人向けパッケージ版が発売されています
- 偏差値やイメージに隠れた大学の真の姿を公開したデータ集を刊行(2013年10月03日)
投稿者 kksblog : 2008年08月30日 21:36