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小中一貫教育をより良いものへ これまでの研究成果と具体的な対策 (2008年08月29日)

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北海道立教育研究所および北海道教育大学より、「平成18・19年度 研究成果報告書 小中一貫教育に関する研究」が公表されています。

同研究所では、これまで道内において取り組まれてきた小中連携や小中一貫教育の成果や課題などを踏まえ、9年間の一貫した教育課程の編成・実施のための総合的な調査研究、とくに学校間の連携・接続を図るための教育課程の工夫などを中心に、平成18年度から2年にわたって北海道教育大学との連携のもとで実践的な観点から調査研究に取り組んできました。

まず、義務教育に関する意識調査では、学校の楽しさや教科の好き嫌いなどについて従来から言われている中学1年生時点のほかに、小学校5年生時点で変化が見られ、小学4~5年生段階で発達上の段差があることが明らかになっているそうです。

このことからも、義務教育を中心とする学校種間の連携・接続のあり方に大きな課題があり、小・中学校の9年間を見通したカリキュラムを編成・実施することが求められていると、同研究所は指摘しています。

北海道教育委員会は、平成16年度から2年間にわたって今後の小中一貫教育の推進に役立てる目的で、小学校と中学校における一貫した学習指導のあり方についての「小中一貫教育調査研究事業」を実施しました。

調査研究の成果として、学習面では、小・中学校教員による合同研究を通して学習内容について双方の理解が深まり、基礎・基本の定着をはじめ、9年間の見通しをもった指導の充実や各教科における評価の改善を図ることができたそうです。

また、生徒指導面では、小・中学校合同の行事やボランティア活動を通して、児童生徒同士のつながりを深めるとともに、思いやりの気持ちや勤労の尊さなどの豊かな心を学年の発達段階に応じて育成することに成功したそうです。

小学校と中学校の違いに戸惑う子どもが多いことから、違いへの具体的な対策には、小学校において一部の教科について教科担任制を導入する、小学校と中学校の教師による合同研修会を実施する、小学校や中学校におけるガイダンスの機能の充実を図る、小学校と中学校のカリキュラムの接続を図る、などが挙げられています。

完全な小中一貫教育を目指していくには、まだまだ課題が多く時間もかかりそうです。しかし、このように研究や実践を重ねていくうちに、より良いカリキュラムや体制ができあがってくることでしょう。小学校の先生方も中学校の先生方も、ぜひお互いに協力して積極的に意見交換などを行い、理想の体制を築き上げていただければ、と思います。

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研究成果報告書



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投稿者 kksblog : 2008年08月29日 19:08


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