●今後望まれるのは「資格」「健康管理」「学習」―実用系ゲームソフトに関するユーザー調査結果より (2008年08月26日)
矢野経済研究所は、実用系ゲームソフトに関するユーザー動向調査を行い、調査結果のサマリーを公表しました。この調査は、携帯型ゲーム機向け実用系ゲームソフトの利用経験者を対象にWebアンケート形式で行われたものです。
これによると、今後望まれる実用系ゲームソフトとして「資格」系、「健康管理」系、「学習」系が多く挙げられました。また、50代~60代のユーザーは、身体や余暇に関するジャンルを望んでいることも分かりました。
今回の調査では、実用系ゲームユーザーの潜在的なニーズを探るため、「今後どのような実用的ゲームソフトを望むか」について調査が行われました。その結果、最も望まれるジャンルは「資格」系が12.7%、次いで「健康管理」系12.4%、「学習」系11.0%となりました。
「資格」については、漢検・TOEICなどの検定試験も含め現在すでに販売されているもののほか、「宅建」や「中小企業診断士」などのソフトを望む声もありました。
「資格」や「学習」が上位に挙げられた理由としては、
・場所を選ばず、隙間時間に利用可能であること
・ゲーム形式による気軽さ、楽しさ
・チェック箇所の抽出や繰り返し学習の容易さ
などが考えられます。
また、「健康管理」については、メタボリック検診の義務化に伴う健康への関心の高まりなどが影響しているのではないかと見られます。
こうした実用系ゲームのニーズは、年代によって異なり、50代~60代では身体に関連する「健康管理」「脳トレ」と余暇に関わる「旅行」「趣味」などのソフトを望む声が多く寄せられたということです。特に、60代ではボケ防止のために「脳トレ」系のソフトを求める人が多くいるようです。
その他の年代では、10~14歳では「辞書」「語学」、15~19歳では「音楽」「美容・ファッション」を望む声が多く、20~30代では「子育て」「家計簿」など家庭に関わるソフトを望む声が多いようです。
それぞれの年代によって、望まれるゲームソフトに大きな違いがあるのはとても興味深い結果です。それぞれに自分の身近な問題をゲームで解決しようとしているのかもしれませんね。
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投稿者 kksblog : 2008年08月26日 13:09