●平成20年上半期 少年犯罪等の概要公表 (2008年08月24日)
この8月11日、警視庁より平成20年上半期の少年に関係する犯罪状況を取りまとめ、発表しました。刑法犯少年の検挙数は、昭和54年以降最低までに減少しました。
しかし社会の事件を集める重大事件の発生、児童虐待の増加など、連日のように少年のまわりに起こる犯罪のニュースが流れ、安全な国、日本は過去のことなのでしょうか。
平成20年上期での刑法犯少年の検挙数は、41,723人。約6割が窃盗犯、1割が障害や恐喝などの粗暴犯です。
昨年12月に発生した中学生7名による知人中学生への制裁という傷害事件ですが、インターネットプロフサイトへの誹謗中傷が原因となり、殴る蹴るの傷害事件にまでなった事例が掲載されています。
インターネットの普及していない時代に育ち、ましてやプロフィールサイトを見たこともない大人からは、考えられない事件です。陰口をたたかれたからといって、7人でひとりを制裁するという異常をこの子どもたちは感じなかったのでしょうか。
平成11年からの統計で見ると、一番多発していた時から比べると、凶悪犯や窃盗犯、粗暴犯の発生件数はほぼ半数に減少しているものの、詐欺や偽造といった知能犯は倍増しています。
全体的に減少している犯罪者数ですが、少年法に抵触しない13歳以下の子どもが補導された件数は、半年で380人にのぼり、7年連続で増加している残念な結果です。犯罪の低年齢化が数字となって現れました。
また児童虐待・児童ポルノなどでは、少年が被害者となる事件が増えています。なかなか人に言えない苦しい思いを抱える子どもが、たくさんいることを思うと胸が締めつけられます。
少年は保護者から保護される立場です。警察に保護されるというのは歪んでいます。親や家族からこぼれ落ち、辿り着いた場所が警察というのでは余りに哀しすぎです。
もちろん犯罪は決してしてはいけないことです。しかし子どもが犯罪に向かってしまう心を考えると、切なくなります。彼らに、守り愛されている実感というがあれば、親や家族、大切な人を悲しませる犯罪に手を染めるようなことはしないはずと思うのは、私だけでしょうか。
犯罪者となってしまった彼らは、ある意味、被害者であるかもしれないと考えてしまいます・・・。
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投稿者 kksblog : 2008年08月24日 15:38